舌専用ブラシは効果ない?舌磨きの賛否とやってはいけない舌磨きを紹介!
更新日:2023.09.21
舌磨きの習慣は口臭予防に効果的といわれる一方、「舌磨きには効果がない」という意見もインターネット上に存在します。この違いは何から生まれるのでしょうか?
実は、舌磨きにも正しい方法とそれを超えたケア、つまり「やってはいけない舌磨き」が存在します。
舌は口腔内のデリケートな部分であり、その磨き方一つで口腔環境が劇的に変わることもあるでしょう。
この記事では、舌磨きのデメリットを解説しつつ、インターネット上で賛否両論となっている議論を検証していきます。
目次
結論、舌磨きが絶対ダメということはない
舌磨きについてさまざまな情報がインターネット上に出回っていますが、実際には舌磨きという行為が完全にダメというわけではありません。
しかし、注意すべきなのは、強い力で磨くと舌を傷つける可能性があるということです。舌の表面が傷つくと、逆に口臭を悪化させることもあります。
舌磨きのデメリットとは?間違った舌磨きを解説
舌磨きは日常的な口腔ケアの1つですが、正しい方法、頻度で行わないとデメリットが存在します。
それは、舌を磨きすぎることで生じる物理的な傷です。傷は細菌が繁殖する絶好の場となり得ます。舌はデリケートな部分なので、傷つけると細菌が入り込んだり、味覚障害を引き起こしたりする可能性があります。
舌磨きの方法や頻度などはこちらの記事で解説しています。
インターネット上でも舌磨き賛否両論
舌磨きに関してはインターネット上でも様々な意見が飛び交っています。
一部のクリニックや歯科医院では、舌磨きが口腔内の健康を保つ助けとなるとの立場を取っている一方、過度な舌磨きは避けるべきとの警告も出しています。
こうした警告があるために、インターネット上で「舌磨きはしないほうがよい」という意見が出てきているのです。
厚生労働省が運営する健康情報サイト「eヘルスネット」では下記のような記載があります。
“舌清掃は、毛先の柔らかい小児用の歯ブラシや目の粗いタオルなどを使ってもかまいませんが、専用の舌ブラシを使うとより効果的です。
一日の舌清掃の回数は、起床時の一回で結構です。それ以上行うと舌の粘膜を傷つけるおそれがあります。また舌に傷や潰瘍があるときは、舌清掃を中止してください。”
つまり、舌磨き自体は悪い行為ではなく、やりすぎに気を付けなければならないということです。
人によって口腔環境はそれぞれなので、舌の状態を正確に把握したい人は歯科医院へ行くことをおすすめします。
舌磨きが逆効果になる場合や、しないほうがいい場合
繰り返しになりますが強い力で舌磨きをすると逆効果です。舌表面の乳頭(にゅうとう)と呼ばれる小さな突起が傷つき、細菌が入り込みやすくなってしまいます。また、唾液の分泌量が減少してしまうため、口臭が悪化する可能性もあります。
また、舌苔がうっすらついている程度であれば舌磨きは必要ありません。健康な舌はうすいピンク色にうっすら舌苔がついている状態です。
舌苔が厚くなり舌が真っ白になっているという状態でなければ、舌磨きを無理して行う必要はありません。
舌苔は全部取り除かなくても大丈夫
舌苔には、口内環境を保つために必要な細菌が含まれています。そのため、舌苔を完全に取り除く必要はありません。
舌苔の成分や原因、細菌との関係
舌苔は舌にある「味蕾」という細かい突起の隙間に、細菌や食べ物のかす、口内の粘膜がはがれたものなどが付着したものです。
歯垢などと同様に細菌のかたまりになっているため、口臭の原因になります。
舌苔の付着防止のためには舌をよく動かすことが重要です。下記のような習慣をもっていると舌苔がつきやすくなるので注意しましょう。
- 柔らかいものばかりを食べる
- よく噛まずに食事をする
- 口呼吸が多い
- 歯磨きが不十分
どうしても不安なら歯科医院へ相談しよう
舌磨きは口臭予防や口腔衛生の向上に寄与する行為とされる一方で、その方法が不適切だとデメリットも生じます。舌はデリケートな部分であり、力を入れすぎると舌を傷つけるリスクがあるため、適度なケアが必要とされます。
インターネット上では舌磨きに賛否両論ありますが、国の健康情報サイトでは、過度な舌磨きが逆効果になる可能性を指摘しております。
読者の皆様が舌磨きを行ううえで不安を感じた場合や、口腔環境の正確な評価が欲しければ、専門の歯科医院へ相談してみましょう。そこで個別のアドバイスやガイダンスを受けることで、安心して適切な口腔ケアが行えるようになります。
記事を読んでみて心当たりが多かった人もいたのではないでしょうか。口臭や歯周病は歯医者の定期的な受診で改善できるといわれています。
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