【見落としがち!】舌みがきで口臭対策。口臭が改善しないときの対処法とは?
更新日:2023.09.08
「口臭が気になるけれど原因が分からない……」と頭を抱えている方もいるのではないでしょうか。口臭の原因はさまざまですが、その中でも舌のケアは見落としがちなポイントのひとつです。
本記事では舌みがきが口臭対策に与える影響から、舌に付着する汚れ、口臭の主な原因まで、舌みがきについて詳しく解説します。さらに、適切な舌みがきの方法や道具、舌みがきの効果に加えて、口臭が改善しない場合の対処法もご紹介します。
この記事を読んで口臭の原因を突き止め、清潔な口元と健康な生活を手に入れましょう。
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目次
口臭の原因は舌苔にある! 舌磨きをしないとどんなリスクがあるの?
舌磨きは口臭予防の方法のひとつです。舌の表面には食べ物や細菌などが付着して白い「舌苔」と呼ばれる汚れができます。
この舌苔は歯磨きだけでは落とすことができません。舌苔が残ってしまうと、口臭の原因になるだけでなく、清潔感のない印象を与えることがあります。
ここからは舌苔とは何か、舌苔が口臭の主な原因について解説します。
舌苔とは何か? 舌苔ができるメカニズムを知ろう
舌苔とは、
舌苔は口臭の元になる細菌の温床にもなります。さらに舌苔を放置すると、細菌が増殖して独特な臭いを発生させます。
舌苔が口臭の主な原因になる理由とは?
口臭の主な原因は、口腔内の細菌といわれています。細菌は、食べ物や死んだ細胞などを分解してエネルギーを得ますが、この過程で硫黄化合物やアンモニアなどの悪臭成分を発生させます。これらの悪臭成分が口から出て、口臭を引き起こすのです。
舌苔は、細菌が分解する対象となる物質を多く含んでいます。つまり、舌苔が多いほど、細菌が増殖しやすく、臭いが発生しやすくなります。そのため、
舌苔が残っていると清潔感のない印象に
舌苔は口臭の原因になるだけでなく、見た目にも影響します。舌苔が付いていると、舌の色が白っぽくなります。本来の舌の色はピンク色で、ここにうっすら白い舌苔が付いている状態が理想の状態です。
また、舌苔が多いと舌の動きも悪くなり、話し方や表情にも悪影響を及ぼします。舌苔を落とすことで、舌の色や動きを改善し、清潔感のある印象を与えることができるでしょう。
舌磨きのやり方をマスターしよう! 口臭を予防するためのポイント
口臭は多くの人にとって悩みのひとつです。口臭の原因の約80%は、口腔内に存在する細菌によるものといわれています。
舌苔をケアし口臭を予防するためには、舌磨きが欠かせません。
ここでは舌磨きに必要な道具や方法、注意点などを紹介します。舌磨きのやり方をマスターして口臭を予防しましょう。
舌磨きに必要な道具は? 歯ブラシや専用ブラシ、歯磨き粉など
舌磨きは歯ブラシだけでも行うことが可能です。歯ブラシで舌の表面を優しくこすって汚れを落とします。ただし、歯ブラシだけでは舌の奥まで届かない場合や、舌が敏感な人には刺激が強すぎる場合もあります。
そんなときに便利なのが専用の舌ブラシ(舌磨きブラシ)です。舌ブラシは、柔らかい毛先やゴム製の突起などでできており、舌に優しくフィットします。形状もさまざまで、舌全体を一度に掃除できるものや、舌の奥まで届くものなどがあります。
さらに、歯磨き粉やジェルなどもあわせて使うと効果的です。歯磨き粉やジェルには、殺菌成分や消臭成分が含まれており、細菌の増殖を抑えたり、悪臭を中和したりします。
ただし、これらは
舌磨きのやり方は? 舌の部位や方向、圧力などに注意しよう
舌磨きのやり方は、以下のような手順で行います。
まずは歯ブラシや専用ブラシに水を含ませます。歯磨き粉やジェルを使う場合は、少量を塗ります。
- 舌をできるだけ出して、舌の奥から手前に向かってブラシを動かします。舌の部位によっては、左右にもブラシを動かします
- 舌の表面全体を磨き終わったら、水でうがいをして汚れを吐き出します
- 必要に応じて、2~3回繰り返します
舌磨きの際には、以下の点に注意しましょう。
舌磨きをする際の注意点:順番を決める
舌磨きの順番は、歯磨きの前でも後でも構いませんが、一貫性を持って行いましょう。
舌磨きの前に歯磨きをすると、歯垢や食べ物のかすが舌に移ってしまう可能性があります。逆に舌磨きの後に歯磨きをすると、歯磨き粉の泡が舌に残ってしまうことがあります。
舌磨きをする際の注意点:やり方
舌磨きの方法は、舌表面の状態に合わせて変えましょう。舌の表面は、中央部と両側部で異なります。
中央部は平滑で細菌が付着しやすく、両側部は凹凸が多く食べ物のかすが残りやすいです。そのため、中央部は前後にブラシを動かし、両側部は左右にブラシを動かすと効果的です。
舌磨きをする際の注意点:強くこすらない
舌磨きの圧力は強すぎないようにしましょう。舌はデリケートな器官であり、強くこすりすぎると傷つけたり出血させたりする恐れがあります。
また、舌磨きの頻度や時間も適切に調整しましょう。舌磨きは毎日行うことが望ましいですが、一日に何度も行ったり、一回に長時間行ったりすると逆効果になることがあります。
舌磨き後のケアは? 水でうがいをしたり、口内洗浄剤を使ったりしよう
舌磨き後のケアとしては、以下のことを行いましょう。
水でうがいをする
水でうがいをすることで、舌から落ちた細菌や汚れを口から排出することができます。水でうがいをする際には、口の中に水を含んで、頭を左右に振って口腔内を洗浄します。その後、水を吐き出して終了です。
口内洗浄剤を使う
口内洗浄剤とは、殺菌成分や消臭成分などが含まれた液体です。口内洗浄剤を使うことで、水のうがいだけでは落としきれない細菌や汚れを除去することができます。
また、口臭や歯周病の予防にも効果的です。口内洗浄剤を使う際には、製品に記載された使用方法を読んで守るようにしましょう。
舌磨きのおすすめ頻度は? やりすぎや間違ったケアに注意しよう
舌磨きは、口臭を予防するために重要なケアですが、やりすぎや間違ったケアで舌を傷つけてしまうこともあります。ここでは、舌磨きの適切な方法や注意点について説明します。
舌磨きの強さは? 強すぎると舌を傷つける可能性がある
舌磨きの強さは、舌を傷つけない程度にしましょう。舌はデリケートな器官であり、強くこすりすぎると傷つけたり出血させたりする恐れがあります。
また、舌についた味覚細胞や舌乳頭も損傷する可能性があります。味覚細胞や舌乳頭は、味覚を感じたり食べ物を把握したりする役割を果たしています。
そのため、舌磨きの強さが強すぎると、味覚の変化を感じたり食欲不振などの問題を引き起こすことがあります。
舌磨きの強さを調整するには、以下のことに気をつけましょう。
- 歯ブラシや舌ブラシの毛先や突起が柔らかいものを選びましょう
- 歯ブラシや舌ブラシを水で濡らしてから使いましょう
- 歯磨き粉やジェルは少量にしましょう
- 舌を出したときに自然に出る分だけ出しましょう
- 舌の表面に沿って優しくブラシを動かしましょう
- 舌が痛くなったり赤くなったりしたら、すぐにやめましょう
参考:ひらの歯科医院「舌磨きをしすぎることのデメリットと対策について解説します」参考:株式会社いいの製薬「舌苔ケア~白い舌は臭うから磨きたい!しかし歯ブラシ・舌ブラシどちらもトラブル約95%~」
舌磨きが味覚や健康に影響を及ぼす?舌磨きの意外な効果
舌磨きは、口臭を予防するだけでなく、味覚や健康にも影響を及ぼすことがあります。舌磨きをすることで、味覚細胞や舌乳頭の働きが良くなるといった効果も期待できます。ここでは、舌磨きの意外な効果について紹介します。
舌磨きで味覚が良くなる? 味蕾や舌乳頭の役割について
味覚とは、食べ物の味や香りを感じる感覚です。実は舌だけではなく口腔内や喉、鼻などにも味覚を感じる器官がありますが、味覚を感じる器官の中でも最も重要なのが舌です。舌には、味蕾と呼ばれる約1万個の味覚細胞があり、舌乳頭と呼ばれる小さな突起の中に隠れています。
舌乳頭は、舌の表面にある約500万個の突起で、食べ物を把握したり、唾液を分泌したりする役割も果たしています。
では、舌磨きが味覚や口内環境にどのような影響を与えるのでしょうか。舌磨きをすることで、以下のような効果が期待できます。
- 細菌や汚れを除去することで、食べ物の味や香りがより鮮明に感じられる
- 口内環境が改善され、口臭や口内炎などのトラブルが減る可能性がある
- 唾液の分泌量や質が良くなり、食べかすや細菌を洗い流し、歯や粘膜の保護にもつながる
- 舌磨きによって感じる味にバランスがつき、新しい味に対する好奇心が高まることで、食欲や嗜好が変化することもある
以上からわかるように、舌磨きは味覚に大きな影響を与えることがあります。舌磨きをすることで、食事の楽しみや健康にプラスになることが多いです。
しかし、舌磨きのやりすぎや間違った方法は、逆に味覚にマイナスになることもあります。そのため、舌磨きは適切な方法で行うことが大切です。
舌磨きで口臭が改善しない時の対処法とは
舌磨きは口臭対策に有効な方法のひとつですが、舌磨きだけでは口臭が改善しない場合もあります。以下に、舌磨きで口臭が改善しない時の対処法を紹介します。
口臭の原因は、舌苔以外にも歯周病や虫歯、口内炎などが考えられます。自分で対処しても改善しない場合は、歯科医師に相談することをおすすめします。
口臭の原因となる食べ物や飲み物を控えることで、口臭を改善することができます。また、食物繊維やビタミンCなどを多く含む食品を摂取することで、口内環境を整えることができます。
水分不足は口臭の原因になります。1日に1.5L程度の水分を摂取するように心がけましょう。
ストレスは唾液の分泌量を減少させるため、口臭の原因になります。ストレス解消法を見つけて、リラックスする時間を作るようにしましょう。
舌磨きに最適なブラシはどれ? 自分に合ったタイプや素材を選ぼう
歯ブラシよりも専用の舌ブラシのほうが磨きやすくおすすめです。一般的な歯ブラシでは舌表面を傷つける可能性もあり、舌ブラシのほうが初心者にも安心です。
現在は舌ブラシも豊富な種類が販売されており、ここでは舌ブラシのメリット・デメリットや種類を詳しく解説します。
歯ブラシで舌磨きする場合のメリットとデメリットは?
歯ブラシでも舌磨きは可能ですが、メリット・デメリットがあります。
- 歯ブラシは手軽に入手でき、コストがかからない
- 舌ブラシよりも毛先が柔らかい商品なら、舌を傷つけることも少ない
- 毛先が柔らかい歯ブラシは、舌苔を取り除く力が弱いことがある
- 口腔内の細菌が歯ブラシに付着しており、衛生面に問題がある場合がある
専用ブラシで舌磨きする場合のメリットとデメリットは?
舌ブラシを使用する場合のメリットとデメリットについて、以下にまとめます。
舌表面に適した形状や硬さに設計されていることが多く、歯ブラシよりも効率的に舌苔を取り除ける点は強みです。
専用ブラシのため、比較的歯ブラシよりも高価な傾向にあります。気軽に買い替えがしにくい点はデメリットといえるでしょう。
ブラシのタイプや素材によってどう違う? 毛先や形、硬さなどに注目しよう
舌ブラシにはタイプや素材ごとにさまざまな商品が販売されています。今回は種類とあわせておすすめ商品もご紹介します。
ブラシタイプ
毛束で舌苔を取り除くタイプです。毛先が柔らかく密度が高い商品を選ぶようにしましょう。
ヘラタイプ
ヘラ型の先端部分で舌苔を取り除くタイプです。ヘラ部分が柔らかく曲げやすい商品を選ぶようにしましょう。
ステンレスヘラタイプ
ステンレス製のヘラ型で、曲げやすく使いやすい商品です。
スクレーパータイプ
平らな部分で舌表面をこするタイプです。硬すぎる商品は舌表面を傷つける恐れがあるため、柔らかくて平らな商品を選ぶようにしましょう。
ブラシのお手入れ方法は? 清潔に保つために定期的に洗浄や交換しよう
雑菌の繁殖を防ぐために、舌ブラシは使用後に必ず清掃しましょう。また、定期的な交換も大切です。以下にお手入れ方法をまとめました。
- 使用後は流水で洗浄する
- 乾燥させる際は風通しの良い場所で乾かす
- 定期的(3ヶ月程度)に交換する
以上の方法で清潔に保ちましょう。
舌磨きで口臭を予防し、清潔で健康な口内環境を作ろう
この記事では、口臭対策における舌みがきの重要性に焦点を当てました。
舌みがきには、口臭予防の重要な役割があります。舌の表面に付着する食べ物や細菌が舌苔を形成し、口臭の原因となります。舌苔が放置されることで細菌が繁殖し、口臭が悪化する可能性もあります。
舌みがきは口臭対策の一環であり、適切に実施することで口元の清潔感と健康を維持できます。口臭に悩む方や口臭予防を考えている方は、本記事の情報を参考にし、自信をもって普段の生活を送りましょう。
記事を読んでみて心当たりが多かった人もいたのではないでしょうか。口臭や歯周病は歯医者の定期的な受診で改善できるといわれています。
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