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舌磨きのやり方を知っていますか?口臭予防だけでなく、歯周病や虫歯も防ぐ方法を紹介!

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舌磨きのやり方を知っていますか?口臭予防だけでなく、歯周病や虫歯も防ぐ方法を紹介!

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舌磨きのやり方を知っていますか?口臭予防だけでなく、歯周病や虫歯も防ぐ方法を紹介!

更新日:2023.09.15

口臭対策

みなさんが毎日する歯磨きですが、口の中の清潔を保つために欠かせない習慣です。

しかし、口臭予防という面では歯磨きだけでは十分ではありません。歯磨きと同じくらい大切なのが「舌磨き」です。舌磨きとは、舌の表面に付着した舌苔や細菌を取り除くことです。「何度も歯磨きをしているけれど、口臭がなくならない」という方もいるのではないでしょうか。

この記事では、舌磨きの効果と正しい方法について詳しく解説します。舌磨きの正しいやり方を学び、口臭の悩みから解放されましょう。

舌磨きの方法|強くこすらないことがポイント!

舌磨きは、口臭予防だけでなく、歯周病や虫歯も防ぐ効果も期待できます。

しかし、舌磨きのやり方を間違えると、逆に舌を傷つけたり、細菌の繁殖を招いたりする恐れがあります。

そこで、舌磨きの正しい手順とコツを紹介します。

舌磨きの正しい手順とコツ

舌磨きには専用のブラシやジェル、歯磨き粉などがありますが、どれも基本的なやり方は同じです。以下に示す手順に沿って行いましょう。

  1. 舌磨き用のブラシやジェル、歯磨き粉を用意します。硬いと舌を傷つける可能性があるため、ブラシは柔らかめのものを選びましょう。
  2. 舌をみて白くなっている部分を確認してみましょう。薄いピンク色でうっすら白い舌苔がついている状態が通常の舌の状態です。
  3. 舌の奥から手前に向かって、ブラシで優しくこすります。強くこすらないように注意しましょう。また、舌の奥は嘔吐反射が起こりやすい部分なので、無理に奥までこすらないようにしましょう。
  4. 舌全体を同じようにこすります。舌苔が多い部分は重点的にこすりましょう。舌苔とは、舌の表面に付着した白っぽいもので、細菌や食べかすなどが混ざってできたものです。
  5. こすった後は、水で口をすすぎます。ブラシも水で洗って乾かします。口をすすぐことで、舌から取れた細菌や食べかすなどを洗い流すことができます。ブラシも清潔に保つことで、次回使用時に細菌が繁殖しないようにしましょう。

舌磨きのコツは、強くこすらないことです。舌はデリケートな部分なので、傷つけると細菌が入り込んだり、味覚障害を引き起こしたりする可能性があります。

また、舌磨きは毎日行う必要はありません。週に2~3回程度で十分です。

舌磨きの頻度と時間

舌磨きは頻度や時間にも注意が必要です。舌磨きは毎日行う必要はありませんが、あまりにも間隔が空くと効果が薄れます。

頻度は週に2~3回程度が目安です。また、1回あたりの時間も長すぎると良くありません。1~2分程度で十分です。

舌磨きの順序も重要です。舌磨きは歯磨きの最後に行うのがおすすめです。歯磨きで口の中の細菌や食べかすを除去してから行うことで、舌磨きの効果を高められるためです。

なお、舌磨きで味覚を刺激することで、食欲を増進させるともいわれています。舌磨きを食事の前に行うと、より食事を美味しく感じることができるでしょう。

以上が、舌磨きのやり方と注意点です。舌磨きは口臭予防だけでなく、歯周病や虫歯も防ぐ効果があります。正しい手順とコツを覚えて、健康な口腔を保ちましょう。

舌磨きの道具に歯ブラシではなく舌クリーナーを使うべき理由

舌クリーナー

舌磨きをするときは、歯ブラシを使うことも可能です。しかし、歯ブラシは歯を磨くものであり、専用の舌ブラシやクリーナーを使うことをおすすめします。

以下で、歯ブラシで舌磨きするデメリットについて詳しく説明します。

歯ブラシで舌磨きするとどうなるか?

歯ブラシで舌磨きすると、どんなデメリットがあるのでしょうか。

まず、歯ブラシは硬くて太いため、舌の表面にある細かい凹凸や溝に入り込めません。そのため、舌苔や細菌を除去することが難しくなります。残った舌苔や細菌は口臭の原因となるでしょう。

そのため、歯ブラシではなく舌クリーナーを使うことをおすすめします。舌クリーナーは、舌苔や細菌を効果的に除去し、口臭を予防するだけでなく、舌に優しくて衛生的な道具です。

舌専用のブラシについてはこちらの記事でも詳しく解説しています。

舌磨きの効果

舌磨きをすると、どんな効果があるのでしょうか。舌磨きは、口臭予防だけでなく、歯周病や虫歯も防ぐ効果があります。また、バランスよく味を感じることができるようになるというメリットもあります。

次の見出しでは、舌磨きで改善される口臭の種類とその原因について詳しく説明します。

舌磨きで改善される口臭の種類と原因

口臭には、さまざまな種類と原因がありますが、そのなかに「舌苔性口臭」というものがあります。

舌苔性口臭とは、舌の表面に付着した白っぽいものである舌苔が発する口臭です。舌苔は、細菌や食べかすなどが混ざってできたもので、細菌が分解することで悪臭成分を発生させます。

特に、硫化水素やメチルメルカプタンという成分は、腐った卵やタマネギのような強い臭いを放ちます。このような口臭は、歯磨きだけでは改善が難しいとされます。

そのため、舌磨きによって舌苔や細菌を取り除く必要があるのです。舌磨きをすることで、口臭を予防するだけでなく、歯周病や虫歯も防ぐことができます。

口臭だけでなく、歯周病や虫歯も予防できる

舌に付着した舌苔や細菌が歯周病や虫歯の原因にもなる可能性があります。歯周病とは歯茎に炎症が起こることで歯茎が赤く腫れたり、出血したり、歯がぐらついたりする病気です。

歯周病の原因は、歯茎の間に溜まった細菌が産生する毒素です。この毒素は、歯茎を刺激して炎症を引き起こします。

また、虫歯は歯の表面に穴が開いたり、黒く変色したりする病気です。虫歯の原因は、歯の表面に付着した細菌が糖分を分解することで発生する酸です。この酸は、歯の表面を溶かして穴を開けます。

舌苔に潜む細菌は、口の中に広がって歯茎や歯にも付着します。そのため、舌苔や細菌を除去することで、毒素や酸の発生を抑えることにつながります。舌磨きをすることで、口臭だけでなく、歯周病や虫歯も予防できるのです。

出典:厚生労働省 e-ヘルスネット「歯周病とは」出典:厚生労働省 e-ヘルスネット「むし歯の特徴・原因・進行」

正しい舌磨きで口臭を予防しましょう

この記事では、舌磨きの重要性と正しい方法について紹介しました。

舌磨きは専用のブラシやクリーナーを使って、舌を傷つけないよう優しく行いましょう。頻度も歯磨きのように毎日行う必要はありません。

舌磨きの効果としては、口臭予防だけでなく、歯周病や虫歯のリスクを低減させることが期待できます。「普段から口臭が気になるけれど、歯磨きしても改善しない…」という方は、舌磨きを正しく行い、口腔の健康を維持しましょう。

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