予防歯科と口腔ケアのお役立ち情報を発信

ストレスが原因の口臭はどんな臭いがする?ストレス口臭の対策方法をご紹介

トップ

口臭対策

ストレスが原因の口臭はどんな臭いがする?ストレス口臭の対策方法をご紹介

ストレスと口臭top画像

ストレスが原因の口臭はどんな臭いがする?ストレス口臭の対策方法をご紹介

更新日:2022.11.16

口臭対策

「なんだか最近マスクをしているせいか自分の口臭が気になる」ということはありませんか?
もしかしたら口臭の原因はストレスの可能性があります。この記事では、ストレスが口臭の原因になる理由・ストレスによる口臭の臭い・口臭の対策方法について解説します。

ストレスが口臭の原因になるのはなぜか

ストレスによって唾液の分泌が減少すると口臭が強くなる原因となります。唾液の分泌は、副交感神経と交感神経と呼ばれる2種類の自律神経が調整をおこなっています。副交感神経は主にリラックスをしているときに作用するといわれています。

リラックスをしているときは唾液の分泌が促されるため、口の中がうるおい・お口の自浄作用が高まるため口臭が軽減します。

一方で交感神経は、緊張やストレスと感じる場面で作用をするといわれています。交感神経が作用すると唾液の分泌が少なくなるように体が調整をします。唾液の分泌が減少することで口臭が強くなるのです。また、妊娠時、月経時、思春期、更年期など、特に女性ホルモンの変動を伴う時期にも口臭が強くなるといわれています。

参考:日本口腔保健協会「女性ホルモンとお口の健康」

詳しい理由は解明されていないのですが、ホルモンの変動によって交感神経が作用しやすくなるため唾液の分泌が減少することが原因の一つではないかと考えられています。

唾液の性状や歯科医院による唾液検査については以下の記事で解説しています。

ストレスによる口臭はどんな臭い?

ストレスを抱えている男性
ストレスによる口臭の特徴は「硫黄のような臭い」「腐った卵のような臭い」と表現されています。なぜこのような臭いになるのでしょうか。

ストレスによって唾液の分泌が減少してしまうと、お口の中にいる細菌が繁殖します。繁殖した細菌はタンパク質を分解して強い臭いを放ち始めます。

この臭いが「硫黄のような臭い」「腐った卵のような臭い」として表現されます。また、人によっては「ネギのような臭い」と表現されることもあります。

おすすめのストレス口臭の対策方法

ストレスが原因となる口臭の特徴は唾液の分泌が減少することでした。そのためストレス口臭の対策方法としては、ストレスを溜めないこと・唾液の分泌を増やすことが対策方法として挙げられます。

ストレスを軽減する

ストレスを軽減するためには、ストレス発散方法を見つける必要があります。

趣味の時間を増やしたり、意識的にリラックスできる時間を作ると良いでしょう。毎日が忙しすぎてどうしても時間が取れない方は、帰宅後や仕事の合間に短時間「深呼吸」するだけでもリラックス効果があります。

食材では、セロリやミント、柑橘系の果物などの香りのよい食べ物を食べることでもリラックス効果が期待できるでしょう。運動では、呼吸を整えながらできるヨガやストレッチなどが適しているといわれています。1日頑張った自分にご褒美としてリラックスできる時間をプレゼントし、ストレスを軽減してあげましょう。

唾液の分泌を増やす

1.唾液腺マッサージを行う
口の周りには唾液腺と呼ばれている、唾液を作る組織があります。唾液腺をマッサージして唾液の分泌を促しましょう。ポイントは、耳の下にある「耳下腺」・顎の下にある「顎下腺」・舌の下にある「舌下腺」を優しくマッサージしてください。

2.水分補給を行う
唾液の原料は血液に含まれる水分となっています。唾液を増やすためには、こまめに水分補給をして体の中から水分が枯渇することを予防しましょう。またコーヒーやお茶に含まれるカフェインには利尿作用があるため、水またはカフェインフリーの飲料水がおすすめです。

3.よく噛んで食べるようにする
よく噛んで食べることで唾液の分泌が促されます。時間に余裕がないと早食いになってしまうためなるべく時間に余裕をもって食事をすると良いでしょう。また食事中にテレビや携帯を見ながら食べると、脳が食事に集中できず唾液の分泌が少なくなることが知られています。食事は集中できる環境にして食べましょう。

ストレスを軽減して口臭を予防しましょう

口臭にはさまざまな原因があります。なかでも、ストレスの増加は口臭の原因の一つといわれています。ストレスが増加すると唾液の分泌量が減少し、口腔内の自浄作用の低下を引き起こし、細菌が繁殖することで口臭の原因となることを説明しました。

そのためストレスを軽減すること・唾液の分泌を促すことが対策方法として挙げられます。

上記の対策方法を実施しても口臭が軽減しない場合は、歯周病などの口腔内のトラブルが原因の可能性がありますので、歯科医院での定期検診をおすすめします。

記事を検索する