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歯周病予防におすすめのうがい薬を紹介。効果を高める使い方や注意点も解説!

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歯周病の予防

歯周病予防におすすめのうがい薬を紹介。効果を高める使い方や注意点も解説!

歯磨きとうがい薬

歯周病予防におすすめのうがい薬を紹介。効果を高める使い方や注意点も解説!

更新日:2023.04.11

歯周病の予防

うがい薬は上手に用いることで、歯周病予防に役立てることができます。とはいえ、いざ購入しようと思っても種類が多く、どのうがい薬を選んだら良いのか迷ってしまう方もいるのではないでしょうか?
ここでは歯周病予防におすすめの商品や、使い方・注意点について歯科衛生士の島田千歌が紹介します。

うがい薬には種類がある。成分や選び方を紹介

うがい薬といっても、成分や効能によって種類があります。医師や歯科医師によって処方される医薬品と、市販で購入できるものの2つです。
処方が必要なうがい薬のことは「含嗽剤(がんそうざい)」、ご自身で購入できるうがい薬を「洗口液・マウスウォッシュ・マウスリンス」と呼びます。次に、それぞれの主な成分や選び方についてご説明していきます。

含嗽剤の主な成分

含嗽剤はお口の中の消毒や感染予防を目的として用いられるうがい薬です。抜歯などの外科手術の後や、口内炎などに対して処方されます。

■含嗽剤に含まれる成分
・​​ベンゼトニウム塩化物​​
・ポビドンヨード
・アズレンスルホン酸ナトリウム水和物

洗口液・マウスウオッシュの主な成分と効能

色々な成分がありますが、お口の中の消毒・殺菌作用により、虫歯・歯周病・口臭の予防を期待したものです。また、歯垢が歯に付きにくくする成分も含まれていることが多いです。

■歯や歯垢の表面に付着し殺菌する成分
・グルコン酸クロルヘキシジン(CHG)
・塩化セチルピリジニウム(CPC)
・塩化ベンゼトニウム(BTC)
・イソプロピルメチルフェノール (IPMP)

■歯垢の中まで浸透し殺菌する成分
・エッセンシャルオイル(EO)

このようにうがい薬の成分や効能には、さまざまな種類があります。
含嗽剤は、必要に応じて病院や歯科医院で症状に合わせたものが処方されますが、セルフケアに使用する洗口液はご自身で選ぶことになります。使用する目的に合ったものを選ぶようにしましょう。

歯周病予防におすすめのうがい薬(洗口液)

含まれている成分も商品ごとに異なり、「歯周病予防」を目的としたうがい薬だけでも数多くあります。その中からご自身で選ぶとなると、なかなか難しいかもしれません。
ここでは、数ある中から歯周病予防におすすめのうがい薬を2つご紹介します。どのうがい薬が良いのか迷われている方は参考にしましょう!

1.ネオステリングリーン

ベンゼトニウム塩化物を主成分とした医薬品で、一般的には病院や歯科医院で処方されます。
歯科では、抜歯などの外科的な処置をした後に用いられることの多いうがい薬です。お口の中を消毒し清潔に保つことで、処置後の感染予防に役立ちます。

また、うがいで洗浄することにより、傷口など歯ブラシを当てられない部分への食べかすや歯垢が残るのも防いでくれるでしょう。

ネオステリングリーン

2.コンクールシリーズ

虫歯や歯周病予防に効果の期待できる成分が配合されたシリーズです。
グルコン酸クロルヘキシジンを配合した洗口剤をはじめ、フッ素配合の歯磨きジェルや歯周病予防向けの歯磨き粉などの豊富なラインナップで、取り扱っている歯科医院も多くあります。

オンラインショッピングや店頭での購入も可能ですが、ご自身のお口に合ったものを選び正しく使うためには、歯科医院での購入がおすすめです。

うがい薬のおすすめの使い方と注意点

うがい薬を購入しても、正しく使えていなければ効果は半減してしまいます。うがい薬の効果をできるだけ得られるように、ここでは使い方や注意点についてお話します。

《使い方》
基本的には、歯磨きをした後に規定の量を口に含み、お口の隅々まで行き渡るよう20〜30秒間ブクブクうがいをします。その後は吐き出し、水などではゆすがないようにしましょう。
ただし、商品によって多少使い方が異なる場合も考えられるため、実際に使用する商品に記載されている使い方を必ず確認してください。

使用回数は1日に2〜3回、起床後や歯磨きの後、就寝前に使うと効果的です。外出先など、歯磨きができない時に用いるのも良いでしょう。

《注意点》
洗口剤に含まれるアルコール成分は、好き嫌いが分かれます。お口の粘膜に対してピリピリとした刺激性があるためです。
皮膚や粘膜が敏感な方や刺激が苦手な方は、使いにくいと感じるかもしれません。そのような場合は、アルコール成分が配合されていない商品を選ぶと良いでしょう。

歯磨きをしたうえで効果が期待できるうがい薬

今回は、歯周病予防におすすめのうがい薬についてお話しました。
「虫歯や歯周病予防が期待できる」と聞くと、うがい薬を使えば十分なのではないか、と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、うがい薬は「正しい歯磨きを行ったうえで使用する」ことで効果が期待できるものです。

また、お口の中の常在菌まで殺菌してしまう可能性があるため、決められた回数や使用方法を守ることも大切になります。うがい薬に頼りすぎることなく歯磨きもしっかり行い、日々のセルフケアに上手に取り入れ、お口の健康に役立ててくださいね!

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