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予防歯科のメリットとデメリット。自宅でのセルフケアも効果あり

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予防歯科のメリットとデメリット。自宅でのセルフケアも効果あり

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予防歯科のメリットとデメリット。自宅でのセルフケアも効果あり

更新日:2023.04.08

予防のための歯医者

お口の健康を守るには、予防歯科が欠かせません。どんなに丁寧に歯を磨いていても汚れをゼロにすることはプロでも難しいといわれています。そのため、歯科医院での定期検診が必要です。
今回は歯科衛生士のNYUiiiが予防歯科のメリットとデメリットを分かりやすくご紹介します。虫歯や歯周病のリスクを最小限におさえたい方は参考にしましょう。

予防歯科を受けるメリット

予防歯科は、虫歯や歯周病にならないためのお口作りに特化した診療科目です。歯科医院でおこなうプロによる予防処置をプロフェッショナルケア、患者様自身でおこなうものをセルフケアといいます。
セルフケアの質を高めるためにはプロフェッショナルケアの一つである「ブラッシング指導」が欠かせません。プロフェッショナルケアの目的や受けるメリットをみていきましょう。

虫歯や歯周病を未然に防ぐ

普段のお手入れでは落とせない汚れを徹底的に落とせるため、虫歯や歯周病のリスクを最小限におさえられます。どちらも悪化すると歯を失う可能性が高い疾患ですので、発症前の予防が肝心です。
患者様一人ひとりのお口に合わせたブラッシング指導もおこなっていますので、自分では気づきにくい磨き癖を直すこともできます。質の高いお手入れを続けるためにも、定期的に受けるようにしましょう。

早期発見・早期治療

定期検診では、毎回虫歯や歯周病チェックをおこなうため、仮にトラブルがおこっていたとしても早期発見ができ早期治療につながります。
予防にいくら気をつけていても歯の質や唾液の力には個人差があるため、虫歯や歯周病になってしまう方もいます。しかし、早期発見・早期治療ができれば悪化して歯を失うことはありません。

健康で清潔なお口を維持できる

定期的に汚れをリセットし、かつトラブルがおこっても早急に対応できるため、健康で清潔なお口を維持できます。
自覚症状がでたときにはある程度進行しているケースも少なくありません。無自覚のうちからチェックを欠かさないようにしましょう。

歯科治療にかかる費用を安くおさえられる

お口トラブルは悪化すればそれだけ高度な治療が求められるため、費用がかかります。定期検診は「健康な状態で通って意味があるの?」と感じるかもしれませんが、健康な状態を維持するためには必須です。
自分の歯で噛める喜びを長く感じられるだけでなく、トータルでみると費用も安くおさえられるのでお得といえるでしょう。治療が少ない分、自分の時間も大切にできます。

予防歯科のデメリットもある

予防歯科を利用するメリットは多いですが、デメリットも存在します。満足のいく結果となるよう、デメリットについてもしっかり把握しておきましょう。

定期的な通院が必要

クリーニングやフッ素塗布などの予防処置は、1回だけではあまり意味がありません。定期的に受けることで高い効果を発揮しますので、1〜3か月に1回の通院が必要です。
通院の頻度はお口の状態によって異なります。歯石や着色汚れがつきやすい方、虫歯になりやすい方には1~2か月に1回の通院がおすすめです。
適切なペースで継続して、清潔感のあるお口を維持しましょう。

知覚過敏がおこる場合がある

歯石を除去するときは専用の機械を使用します。パワーが強いため、処置中や処置後に知覚過敏の症状がでる場合がありますが、一時的なものですので心配はいりません。
もともと知覚過敏の症状がある方や、痛みに弱い方には手用の器具を使って対応します。我慢をしながら受ける必要はありませんので、痛みが強い場合は遠慮なく伝えましょう。

予防歯科は定期検診とセルフケアが重要

虫歯や歯周病などお口トラブルを予防するには、定期検診だけでは不十分です。毎日のお手入れにも予防効果はありますので、時間をかけて丁寧におこないましょう。
定期健診とセルフケアの両方をおこなってはじめて質の高い予防につながります。

歯ブラシだけでなく補助用具も使用する

歯ブラシだけのお手入れでは、全体の60%程度しか汚れを除去できませんが、デンタルフロスや歯間ブラシといった補助用具を合わせて使うことで除去率を90%近くまで改善できます。1日1回の使用がおすすめです。
正しい使い方については歯医者のブラッシング指導で分かりやすくお伝えしています。

お手入れを丁寧におこなって定期検診を受けていても、虫歯や歯周病になる方はいます。今以上に進行させないことが大切ですので、引き続き予防を意識して取り組んでいきましょう。

自分の歯を使い続けるには予防歯科が必要不可欠

虫歯と歯周病の原因菌は同じではないため、仮に虫歯になりにくい方であっても油断はできません。自覚症状を感じてから治療を受けるのではなく、予防を目的とした通院をすることで健康できれいなお口を維持できます。
清潔な印象をキープするためにも、丁寧なお手入れと定期検診を心がけましょう。

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