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予防歯科の費用はいくら?歯のクリーニングも保険適用の対象になる!

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予防歯科の費用はいくら?歯のクリーニングも保険適用の対象になる!

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予防歯科の費用はいくら?歯のクリーニングも保険適用の対象になる!

更新日:2023.05.03

予防のための歯医者

歯の健康維持には予防歯科が欠かせません。しかし、それにかかる費用について詳しく知らない方も多いのではないでしょうか?
予防歯科の内容によっては保険適用のものも存在します。今回は歯科衛生士のNYUiiiが、予防歯科でおこなうクリーニングの内容や保険が適用される処置と、そうでない処置の違いについて分かりやすくまとめました。

予防歯科は昔にくらべて気軽に受けやすくなっているため、知らなかった方はぜひこの機会に習慣化しましょう。

予防歯科・歯のクリーニングの内容と効果

予防歯科は、虫歯や歯周病にならないための処置をおこないます。健康な状態を維持することが目的であり、もちろん定期検診も予防歯科に含まれます。
歯医者でおこなう内容としては以下のとおりです。

歯周病の検査

プローブとよばれる器具を使って、歯と歯ぐきの間にある歯肉溝の深さを測ります。少しチクチクしたような痛みがありますが、麻酔をするほどではありません。

健康な場合は1〜2mm程度で、それ以上になると歯周病と診断されます。そのほか出血の有無や動揺度(歯のグラつき度)、歯垢の付着度なども確認して、歯周病であれば治療計画を立てます。
軽度であれば治療の際の痛みが少なく、治療期間も1~2週間程度と短めです。しかし、中度〜重度だと治療の際に痛みを感じやすく、治療期間は1か月~半年と長くなります。

歯周病は自覚症状として強い痛みを感じないまま進行する疾患ですので、悪化しないよう定期的に状態を調べることが大切です。

歯石やバイオフィルムの除去

歯垢は2時間放置されると歯石へと変化し、歯ブラシの毛先の力では落とせなくなります。また、歯の表面に存在するバイオフィルム(細菌が集まってできた透明な薄い膜)も歯ブラシではうまく除去できません。専用の機械を使って徹底的に除去し、予防につなげます。

歯石を除去するスケーリングでは、機械もしくは手用の器具を使用します。処置後に知覚過敏の症状がでる場合もありますが、一時的なものですので心配はいりません。しみる痛みが強い場合は、最後にしみ止めを塗らせていただきます。

フッ素塗布

フッ素には、脱灰したエナメル質の再石灰化(自然修復)の促進や、歯質強化といった力があります。小児の虫歯予防としておこなわれる印象がありますが、大人の方でも問題はありません。

フッ素塗布は、歯磨き粉に含まれるフッ素よりも高濃度のものを使用しますので、高い予防効果が期待できます。
痛みを感じない簡単な処置ですので、小さいお子様でも安心です。歯医者に慣れてもらうためのきっかけにもなるでしょう。
予防を習慣化させるためにも定期的に家族全員で受けることをおすすめします。

出典:厚生労働省「歯の健康」

予防歯科にかかる一般的な費用

予防歯科には保険が適用される処置と、そうでない処置が存在します。
保険が適用される場合、1回目の初診ではレントゲン検査なども含まれるため、3,000~4,000円程度かかり、2回目以降は1,500〜2,500円程度と少し安くなります。

虫歯や歯周病の原因とされる歯垢や歯石の除去を目的としたスケーリングは保険適用です。
しかし、歯石だけでなく歯の表面の着色を徹底的に除去するPMTCの場合は自由診療となり、60~90分の処置で8,000〜15,000円程度かかります。
ただし、使用する道具に制限がなく時間にも余裕があるため満足度は高めです。審美性を重視したい方におすすめします。

予防歯科は条件付きで保険適用の対象になった

基本的に保険は病的問題がある場合に適用されます。しかし、2020年4月の診療報酬改定により、歯周病重症化予防治療などが新設され、歯周病や虫歯治療の一環としておこなうことが条件だった歯石除去が保険適用の対象となりました。

「歯周病や虫歯は発生してから治療をするのではなく、発生する前の予防が肝心」という考えが広まった結果ともいえるでしょう。

予防をするほうが経済的な負担が少ない

予防歯科が保険適用となったことで、事前に予防をするほうがトータルで見ると経済的な負担が少ないケースが増えています。

虫歯や歯周病が悪化した後の治療は、期間が長引くだけでなく治療自体の費用も高くなりがちです。治療を繰り返せばそれなりの高額になるでしょう。トラブルが起こる前に対処するほうがお得といっても過言ではありません。

出典:厚生労働省「令和2年度診療報酬改定の概要(歯科)」p.4

予防歯科を活用すれば医療費を節約できる可能性も

保険適用の予防歯科で虫歯や歯周病のリスクを大幅に減らすことが可能です。定期的に受けることで予防効果はより強まるので、健康を維持したい方は忘れずに受けるようにしましょう。
また、治療ではなく予防に力を入れるほうが経済的な負担は少なくなります。歯科治療にお金をかけたくない方にこそ、定期検診はおすすめです。
自費診療であるPMTCの金額は、歯医者によって異なりますので事前に確認しましょう。
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