知覚過敏の原因は虫歯じゃない?歯がしみる理由を解説
更新日:2024.06.25
歯がしみる、という経験をしたことがある方は多いかもしれません。一口に「歯がしみる」といっても、その原因は様々ですが、その中でも知覚過敏は比較的一般的な症状の一つです。一般的には、虫歯が原因とされがちですが、実は知覚過敏の原因は様々であり、虫歯以外の要因も考えられます。
本記事では、知覚過敏の原因となる虫歯以外の要因について解説し、歯がしみる理由を詳しく掘り下げていきます。
目次
知覚過敏とは
知覚過敏は、歯の表面が削れたり、歯茎が退縮したりすることで、歯の内部にある神経に刺激が伝わり、痛みを感じる症状です。歯の表面にはエナメル質という硬い層があり、その下には象牙質という柔らかい層があります。象牙質が削れたり、歯茎が退縮することで、エナメル質が削れることがあります。そのため、知覚過敏は虫歯の進行によって引き起こされることもあるのですが、必ずしも虫歯が原因とは限りません。
知覚過敏の主な原因
知覚過敏の主な原因としては、以下のようなものが挙げられます。
- 歯ブラシの強い力での磨き過ぎや、歯石のたまり方による歯肉炎などによる歯茎の退縮
- 歯ぎしりや噛みしめる癖などによる歯の削れ方
- 酸性食品や飲料の摂取によるエナメル質の溶解
- 歯のクラックや歯の割れなどによる刺激
知覚過敏の治療法
知覚過敏の治療法としては、上記で紹介したような原因を取り除くことが一番重要です。
歯の健康管理を行う
知覚過敏の原因となる虫歯や歯周病などの歯の問題を解消することが最も重要です。歯磨きの正しい方法や、歯医者での定期的なチェックを行うことで、歯の健康状態を維持し、知覚過敏を改善することができます。
歯の表面にフッ素を塗る
歯の表面にフッ素を塗ることで、歯の表面が硬くなり、知覚過敏を改善することができます。この方法は、歯医者での処置が必要となります。
特殊な歯磨き粉やマウスウォッシュを使用する
知覚過敏を改善するために、歯科専用の歯磨き粉やマウスウォッシュが販売されています。これらの製品には、歯の表面をコーティングし、知覚過敏を抑える成分が含まれています。
シーラント処理を受ける
シーラント処理は、歯の表面に特殊な液体を塗ることで、歯の表面を保護し、虫歯や知覚過敏を予防する方法です。この処置は、歯医者で行うことができます。
神経治療を受ける
重度の知覚過敏の場合は、神経治療が必要となる場合があります。神経治療は、歯の根管内の神経を取り除くことで、知覚過敏を改善する方法です。この処置は、歯医者で行うことができます。
知覚過敏は治らないこともある?
知覚過敏は、原因によっては治癒する場合もありますが、すべてのケースで完全に治癒するわけではありません。知覚過敏の治療法は、原因によって異なりますが、適切な治療法や予防法を選択することで、症状を改善できます。
例えば、歯垢や歯石を除去することで、歯肉炎や歯周病による知覚過敏を改善することができます。また、過剰な歯磨きや歯磨き粉の使用、歯ぎしりや咬合異常による歯の摩耗を改善することで、知覚過敏を緩和することができます。さらに、フッ素の使用やシーラント処理による予防法もあります。また、専用の歯磨剤やマウスウォッシュを使用することで、歯の表面に保護膜を形成し、知覚過敏を緩和することができます。
しかし、知覚過敏が進行した場合や、原因が深刻な場合は、歯科医師の診断と治療が必要です。例えば、虫歯や歯根の露出、歯周病、歯髄炎などが原因である場合は、適切な治療が必要です。また、歯の神経を取り除く根管治療や、歯周病による歯肉切除などの手術が必要な場合もあります。
症状が改善されない場合は、歯科医師に相談することをおすすめします。
知覚過敏の治療法は、個人によって異なるため、専門家のアドバイスを受けることが大切です。
記事を読んでみて心当たりが多かった人もいたのではないでしょうか。口臭や歯周病は歯医者の定期的な受診で改善できるといわれています。
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