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歯石とは?歯磨きやフロスでは取りきれない理由と対策

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歯石とは?歯磨きやフロスでは取りきれない理由と対策

歯医者での歯石除去

歯石とは?歯磨きやフロスでは取りきれない理由と対策

更新日:2025.03.22

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歯石とは、歯の表面に堆積した固まった歯垢(プラーク)であり、通常の歯磨きやフロスによるケアでは完全に除去することが難しいものです。
本記事では、歯石がなぜ自宅ケアで取りきれないのかという理由を解説し、歯石除去の方法や予防策についても紹介します。
歯石を放置すると歯周病や虫歯のリスクが高まるため、日常的なケアと定期的なプロフェッショナルクリーニングが重要です。

歯石とは?成分は何でできている?

歯石は、歯に付着した細菌の塊(歯垢)や食べ物の残り、唾液中のミネラルが結びついて石灰化し、硬くなった歯の汚れです。歯垢が唾液中のカルシウムやリン酸と反応して鉱化(こうか)し、数日から数週間で歯石へと変化します。

歯石の成分

・無機成分
歯石の大部分(約70〜80%)は無機成分で、主にリン酸カルシウムの結晶(ハイドロキシアパタイトやブラッシュ石)から構成されています。他にもリン酸マグネシウム、フッ化カルシウム、リン酸アンモニウムなどが含まれます。

・有機成分
約20〜30%は有機成分で、細菌、代謝産物、食べ物の残り、唾液中のタンパク質や糖類、脂肪酸、細胞の破片などが含まれます。

なぜ歯磨きやフロスでは歯石を取りきれないのか

歯石は時間が経つと自宅でのケアが難しくなります。その理由は以下のとおりです。

歯石は非常に硬いため除去が困難

歯石は炭酸カルシウムやリン酸カルシウムなどの結晶構造により非常に硬くなっています。そのため、通常の歯ブラシやデンタルフロスでは、表面をわずかにこすれることはあっても、十分に除去することは困難です。

歯と歯肉の境目に付着しやすい

歯石は歯と歯肉の境目や歯の間にたまりやすく、これらの部位は歯ブラシやフロスが届きにくいため、自宅でのケアでは対応が難しくなります。

隠れた箇所にも蓄積しやすい

歯の裏側や歯周ポケットなど、肉眼で見えにくい場所にも歯石は溜まりやすく、適切な除去のためにはプロによる対応が必要です。

再形成されやすい

一度除去しても、口腔内の状態やケアの不十分さにより再び歯石が形成される可能性があります。日常の歯磨きやフロスは予防には効果的ですが、形成を完全に防ぐことはできません

科学的根拠に基づく歯石除去の難しさ

歯石除去の難しさは論文でも示されています。

歯石の硬さに関する研究

歯石の硬さは歯ブラシやデンタルフロスでは除去できないほどとされており、炭酸カルシウムやリン酸カルシウムなどの結晶構造が関与しています。

参考:Amaechi, B.T. & Higham, S.M. (2001). Dental erosion: possible approaches to prevention and control. Journal of Dentistry, 29(2), 83-92。

アクセスの困難さに関する研究

歯と歯肉の境目や歯の隙間は、適切な磨き方をしていても届きにくく、除去しきれないことがあります。

参考:Chapple, I. L. (2005). Periodontal diagnosis and treatment—where does the future lie? Periodontology 2000, 39(1), 5-21。

プロフェッショナルケアの有効性

歯科医師・歯科衛生士による歯科クリーニングは、歯石除去において最も効果的な手段です。

参考:Cobb, C. M. (2002). Non-surgical pocket therapy: mechanical. Annals of periodontology, 7(1), 72-81。

歯科での主な歯石除去方法

歯医者の定期検診を受けることで歯石ケアが可能です。歯科衛生士や歯科医師が以下のような内容を実施します。

スケーリング

専用のスケーラーを使用し、歯の表面や歯肉の際に付着した歯石を削り取ります。手動スケーラーや超音波スケーラーが使われ、特に超音波スケーラーは高周波振動で効率的に歯石を除去します。

エアフロー

水と空気、微細な粉末(ナトリウム重炭酸塩やグリシンなど)を噴射して、歯の表面の汚れや着色を除去します。硬い歯石には限界があるため、スケーリングと併用されることが一般的です。

ルートプレーニング

歯周ポケット内部にある歯石を除去し、歯の根面を滑らかにする処置です。進行した歯周病の治療の一環として行われます。

歯医者での定期検診で歯石ケアを行いましょう

歯石は、日々の歯磨きやフロスだけでは完全に取り除くのは難しいため、定期的な歯科クリーニングが不可欠です。しかし、自宅でのケアも歯石の予防・再形成の抑制には大きな役割を果たします。

歯科医師や歯科衛生士の指導を受けつつ、日常的なオーラルケアを続けることで、歯石の蓄積を最小限に抑え、健康な口腔環境を維持しましょう。
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