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虫歯ができてしまう原因と特徴を紹介。予防のためにすべきことは定期検診!

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虫歯予防

虫歯ができてしまう原因と特徴を紹介。予防のためにすべきことは定期検診!

お菓子が虫歯の原因になることもある

虫歯ができてしまう原因と特徴を紹介。予防のためにすべきことは定期検診!

更新日:2023.03.08

虫歯予防

何度も虫歯ができてしまう方もいれば、人生で1度も虫歯になったことがない人もいます。
虫歯になりやすい人はどのような特徴があるのでしょうか?体質もありますが、それだけでなく生活習慣などとの関わりが大きいといえます。
この記事では虫歯になりやすい人の特徴を紹介します。特徴を知ることでお口の環境改善につなげていきましょう。

虫歯の原因は主に3つ

状態の悪い歯の写真
虫歯の原因になりうる行動とその特徴を説明する前に、まずはどのようにして虫歯になってしまうかご紹介します。

私たちは食事をする度に歯の表面に汚れがたまるようになっています。汚れは時間が経つと、細菌が数多く潜む歯垢(プラーク)になってしまうのです。

その細菌が酸を作り出し、歯を溶かしてしまう状態を虫歯といいます。

虫歯になるには主に以下の3つの要因が関係しています。

  1. 細菌
  2. 糖類
  3. 歯質

まず細菌ですが、いわゆる「虫歯菌」と呼ばれるもので、食べものに含まれる糖類を栄養として増殖します。その時に酸を作り出し、歯の表面を溶かしていきます。
その虫歯菌の栄養となるのが糖類です。虫歯菌は特に甘いジュースやお菓子に含まれる砂糖を好むため、甘いものが好きな人や、間食が多い人は虫歯になりやすい傾向にあります。
最後に歯質ですが、生まれ持った歯の質や歯並び、唾液の分泌量なども虫歯と密接に関係しているとされます。

これら3つの要因が重なり合い、時間が経過することで虫歯になりやすくなるのです。

出典:厚生労働省 e-ヘルスネット「う蝕」

虫歯の原因になりうる行動とその特徴

歯の検診をうける女性
歯磨きはしているけれど、虫歯になりやすいという方もいるのではないでしょうか。続いて、虫歯の原因になりうる行動とその特徴を紹介します。

歯磨きが正しくできていない

歯磨きの回数が1日1回かそれ以下の人は歯の表面に汚れが残ったままになり、細菌が増殖しやすい環境を作り出してしまいます。また歯磨きの回数が十分だとしても、磨き方が正しくなければ虫歯になりやすくなってしまいます。

歯と歯の間など歯ブラシだけでは届かない部分にはフロスや歯間ブラシを用いてしっかりと汚れを落とすことが大切です。

間食が多い・だらだら食べる

飲食をすることでお口の中が酸性になり、歯が溶け出します。酸性になっている時間が長いほど虫歯になりやすい状態となります。

だらだら食べ続けていたり、間食が多い人は酸性になっている時間が長くなってしまうため、注意が必要です。

甘いものが好きでよく食べる

虫歯菌が好む糖類が含まれる甘い食べ物や飲み物を日常的に摂っている人はそうでない人に比べると虫歯になりやすいでしょう。

口呼吸をしている

お口の中がよく乾燥してしまう人は要注意です。特に口で呼吸をしている人は唾液が蒸発し乾きやすくなります。唾液にはお口の中の汚れを洗い流す自浄作用や殺菌作用など、虫歯にならないための重要な役割があります。

口呼吸の他にも、アルコールの過剰摂取やストレス、加齢などによって唾液の分泌量が少なくなることもあります。

歯並びが良くない

歯並びがガタガタしていたり、歯が重なり合っていると歯と歯の間やすき間に汚れが溜まりやすく、歯磨きが難しい環境となります。

しっかりと磨けていないと虫歯になりやすくなります。

「虫歯になりやすいかも、、、」と感じたらすべき対策

歯の治療をうける子供
虫歯になりやすい特徴に当てはまっている心当たりのある人は、毎日のセルフケアや生活習慣を見直してみましょう。

フッ素塗布

濃度の高いフッ素配合の歯磨き粉を使用したり、歯医者で定期的にフッ素塗布をしてもらうことで歯の質を強化することができます。

フロスや歯間ブラシを使う

歯ブラシだけでは届かない部分は、フロスや歯間ブラシを使って汚れをしっかり落としましょう。歯と歯の間など歯ブラシで磨きにくい部分は虫歯になりやすい場所でもあります。

特に歯磨きが正しくできておらず、磨き残しの多い方におすすめです。

キシリトール入りのものを食べる

甘いものが好きな人は食べる頻度や量を控える必要があります。とは言っても無理に我慢するのは難しいため、キシリトール配合のガムを噛むことで一定の満足感を得るのがおすすめです。

よく噛んで食べる

よく噛んで咀嚼することで、唾液の分泌を促し、お口のなかの自浄作用を最大限に引き出すことが可能です。

唾液によって潤うことで乾燥を防ぎ、虫歯菌の増殖を抑えることにもつながるでしょう。

規則正しい食生活

間食を減らす、時間を決めて食事をするといった生活習慣の改善も効果的です。

お口のなかが酸性になっている時間を減らすことができ、虫歯予防につながるでしょう。

歯医者で定期検診

虫歯予防のためには歯医者で定期検診を受けることは欠かせません。毎日の歯磨きも大切ですが、それだけでは限界があります。

歯医者に行けば、セルフケアだけでは取りきれない汚れを落とし、プロによるチェックを受けられるところもあります。虫歯や歯周病のチェックに加えて、歯石除去により歯や歯ぐきを健康に保てるでしょう。

食生活や生活習慣の改善方法の提案や、ブラッシングの仕方やコツの指導など、一人ひとりに合わせた虫歯予防法を教えてもらえる歯医者もあります。

虫歯予防に大切なこと

虫歯になる原因や特徴を知ることで、日々の暮らしに活かすことができます。毎日のブラッシングや生活習慣、食生活などに気を遣い、虫歯になりにくい状態を保つことができるでしょう。

そして歯医者で定期検診を受けることで、セルフケアだけでは足りない部分を補い、より効果的な予防法を習得できます。セルフケアと歯医者の受診、そのどちらも虫歯予防には欠かせない存在です。

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