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虫歯を確かめる方法をご紹介。進行度別の見分け方や自宅で使えるチェックリスト

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虫歯予防

虫歯を確かめる方法をご紹介。進行度別の見分け方や自宅で使えるチェックリスト

虫歯を確かめる方法をご紹介。進行度別の見分け方や自宅で使えるチェックリスト

更新日:2023.02.16

虫歯予防

誰もができれば虫歯になりたくないと思ってはいますが、歯が黒くなってきたり、痛みを感じたりするなど虫歯の疑いに気付くと心配になりますよね。
歯が黒くなる、痛みを感じることは必ずしも虫歯であるとは限りません。歯医者では一体どのようにして虫歯かどうかを確かめているのでしょうか。私たちが自宅でできるセルフチェック方法についてもあわせてご紹介します。もし虫歯になってしまったとしても、なるべく早い段階で最小限の治療に抑えるためにできることから始めましょう。

虫歯を確かめるセルフチェックリスト

虫歯を見分けるためのチェックリスト
まずは虫歯かどうか自宅で確認できるセルフチェックの項目を紹介します。

  • 歯と歯ぐきの境い目が白くくすんでいる
  • 冷たいものや熱いものがしみる
  • 歯が黒くなっている、黒い部分がある
  • 歯に穴があいている
  • 噛むと痛い
  • 何もせずとも痛い

これらの項目にひとつでも当てはまる場合は、虫歯の可能性があります。

しかし、白く見える、黒く見える、穴があいているように見えるなど、見た目だけでは虫歯の判断は難しいものです。さらには痛みなどの症状を感じる頃には虫歯が進行していることもあります。

セルフチェックでの判断はあくまでも虫歯の可能性があるとしかいえないため、少しでも気になる点がある場合は、早めに歯医者を受診することをおすすめします。

以下の記事では虫歯になりやすい人の特徴を紹介しています。

歯医者ではどのように虫歯を確かめている?


それでは、歯医者では実際にどのようにして虫歯を確認しているのでしょうか?

触診
歯医者専用の器具を用いて歯を触って確かめます。特に、見た目だけで判断が難しい初期虫歯の場合には触って歯の表面のざらつきや引っかかりなどを確認します。

痛みの有無
何もせずとも痛いこともあれば、噛んだ時に痛い、冷たいものや熱いものがしみる、鋭い痛みや鈍痛など痛みの感じ方はさまざまです。
自覚症状がはっきりしている場合には虫歯が進行しているケースも多くあります。

レントゲン
見た目や痛みなどの判断材料の他に、虫歯がどの程度進行しているのか確認するにはレントゲンを撮ることがあります。
レントゲンでは虫歯の部分は黒く映り、歯と歯の間の小さな虫歯や歯の根の先の感染など、見つけにくい部分まで調べることができます。

【進行度別】虫歯を見分ける方法

虫歯は初期虫歯から神経を取ったり抜歯になるケースまで、進行具合によって5段階に分類されています。

参考:なにわ歯科衛生専門学校「虫歯の進行度を表す「C」の意味」」

CO

自覚症状はほとんどなく、歯の表面が白く濁ったり斑点のような模様が見られたりします。
歯に穴はあいておらず、削るような治療も必要ありません。この状態では歯磨きに気をつけ、フッ素塗布などをして経過観察することが大切です。

C1

歯の表層部であるエナメル質まで虫歯が進行している状態です。小さな穴があいていたり黒くなっていることもありますが、痛みはほとんど感じない場合が多いでしょう。
状態によっては、小さな虫歯を削ってつめる治療が必要なケースもあります。

C2

エナメル質よりもさらに深い象牙質にまで虫歯が及んでいる状態です。冷たいものや甘いものがしみる・痛みを感じることが多く、穴があいていることもあります。この段階で虫歯に気付く人が多く、歯を削る治療をします。

C3

象牙質よりも深い歯の神経にまで到達し、神経や血管を蝕んでいきます。
ここまで進行すると熱いものがしみたり、何もせずとも激しい痛みを感じ、夜も眠れないこともあります。
これまで我慢してやり過ごしていた痛みとは比べものにならないため、この激痛に耐えられず歯医者を受診する人も多いでしょう。

C4

虫歯を放置したままにすると歯がすっかり溶けて崩壊し、歯の根だけが残ります。
神経が完全に蝕まれているため激しい痛みは治まりますが、治療をして元の状態に戻すことは難しく、抜歯が必要になる場合が多いでしょう。

COやC1の段階では、初期虫歯として経過観察し歯を削らずに済むこともあります。虫歯の進行を止めて削るのを避けるには、日々の歯磨きやフロスなどのセルフケアに加えて、歯医者での定期検診が欠かせません。

自己判断だけでは状態の把握が難しく、プロの目による経過観察が大切です。
見た目や自覚症状などから自分で虫歯に気付く頃にはすでに進行している場合が多く、定期的に診てもらうことで早期発見につながります。

虫歯は早期発見・早期治療が大切!

自分で初期虫歯を見つけることは至難の業です。しかし今回ご紹介した進行度別の見分け方やセルフチェック項目に着目してみると、もしかしたら気になる部分が見つかるかもしれません。
日頃から自分の歯をよく観察していると小さな変化にも気付きやすいでしょう。そして何より大切なのは、定期的に歯医者でチェックしてもらうことです。

初期虫歯の早期発見や経過観察の他にも、より効果的な歯磨き方法を教わることでセルフケアの向上にもつながります。歯のクリーニングは、虫歯だけでなく歯周病やその他全身疾患の予防にもつながるため、自分のお口や全身の健康のためにぜひ定期的に受診しましょう。

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