朝の口臭対策を解説!朝食や飲み物など、おすすめの口腔ケアをご紹介
更新日:2024.05.23
「朝は少しでも長く寝ていたいから」といった理由で、起床後の口腔ケアを怠ってしまったことはありませんか?
口腔ケアを怠ってしまうと、口内の細菌が増殖し、口臭が発生しやすい状態を作り出してしまうことがあるのです。
なぜ朝は口臭が発生しやすくなるのか、その原因と改善方法について解説していこうと思います。
目次
朝は口臭が発生しやすい
朝は口臭が発生しやすい時間帯といわれています。その理由としては以下が挙げられます。
夜間の口腔ケア不足
夜間、口内では唾液の分泌量が減少し、細菌の繁殖が活発化します。
歯磨きやうがいなどの口腔ケアが不十分だと、口内の細菌が食べかすなどを分解し、揮発性硫黄化合物(VSC)と呼ばれるニオイ成分を生成しやすい状況になります。
寝ている間の唾液分泌減少
就寝中は、昼間起きているときに比べて唾液の分泌量が減少します。
唾液には口内の細菌を中和し、清浄に保つ働きがありますが、夜寝ている間は唾液量の減少により口の中が乾いた状態になりやすいため、細菌の増殖など、口臭が発生しやすい状況を作り出してしまいます。
唾液不足によっても細菌の増殖は促進され、口臭や歯周病などの問題が発生するリスクが高まります。
朝の口腔ケアの遅れ
起床後すぐに歯磨きやうがいを行わないと、細菌が繁殖しやすい状態が続きます。
朝が忙しいからといって口腔ケアを怠ると、口臭の原因となる細菌が増殖してしまいます。
これらの理由から、朝は口臭が発生しやすいタイミングとされています。
朝起きた際には、しっかりと歯磨きやうがいなどの口腔ケアを行うこと、朝食を摂ること、水を飲んで口内を潤すことなどが口臭の予防に役立ちます。
朝食を食べることが一番の口臭対策?
時間に余裕がある場合は、朝食を摂ることも口臭対策に有効です。
なぜなら咀嚼によって唾液の分泌量が増え、唾液に含まれる殺菌作用で細菌の増殖を抑えることができるからです。
忙しい日々を送っていると朝食を食べる習慣がなくなってしまうかもしれませんが、以下の方法で1日でも多く朝食を摂る時間をつくることを試してみることをおすすめします。
早起きを心がける
朝食をゆっくり十分な時間を取摂るるためには、朝は余裕をもって早く起きることが大切です。
起きたい時間から逆算して、十分な睡眠時間を確保しつつ、朝の時間を確保するように努力しましょう。
また、毎日同じ時間に朝食を摂れるようにルーティン化してしまうことで、身体のリズムも整い、おなかも空きやすくなることでしょう。
朝食の準備を前日に
朝食を準備する面倒くささや朝の忙しさを軽減するために、前日の夜に朝食の下ごしらえや食材の用意をしておくと便利です。
例えば、食材を前日にカットしておく、味付けの必要なものは調味料につけた状態で保存しておく、などがあります。
シンプルなメニューにする
朝は時間が限られていることが多いため、シンプルで簡単に調理できる朝食メニューを選ぶことが大切です。
調理する必要の無いシリアルやヨーグルト、果物などを朝食のメニューで固定しておくと準備も楽ですし、短時間でも素早く食べることができますが手軽です。
食事を楽しむ時間に
朝食を摂る時間を、1日の始まりを楽しむ時間として捉えなおしてみましょう。
リラックスして食事を楽しむことで、朝食の準備への面倒くささが軽減され、朝食の習慣化や習慣づけやモチベーションの向上につながるかもしれません。
健康の意識
朝食は1日のエネルギー源となる重要な食事です。
朝食を摂ることで、体温を上昇させ、眠っていた脳や臓器を起こすことができます。
健康や体調のために朝食を摂ることの重要性を意識するだけでも、習慣化しやすくなるかもしれません。
自分に合った方法で、朝食を欠かさず摂るように心掛けてみてはいかがでしょうか。
口臭対策に良い飲み物
食欲が無い時でも、口臭対策に効果的な飲み物を摂ることはできます。
水
水は口内を洗浄し、細菌や食べかすを流すのに役立ちます。
口が乾燥していると細菌の増殖が進みやすくなるため、水分補給は重要です。
緑茶
緑茶にはポリフェノールという抗酸化物質が含まれており、口内の細菌の増殖を抑制し口臭を抑える効果があるとされています。
ハーブティー
ミントやペパーミントやタイム、ローズなどのハーブティーにはは爽やかな香りと味わいがあり、口臭を抑える効果が期待されています。うがい薬の代わりとして使用されることもあります。
ただし、妊娠中や授乳中、長期の飲用には注意が必要ですので、状況に応じてお医者さんなどに相談してみましょう。
レモン水
レモンに含まれるクエン酸が口内をリフレッシュさせ、細菌の増殖を抑制する作用があるとされています。
ただし、過度に酸性のものを摂ると歯のエナメル質を傷つける可能性がありますので注意が必要です。
朝の歯磨きについて
起床時と朝食後の歯磨きは、口腔衛生を保つために非常に重要です。
起床時の歯磨き
起床後は口内の細菌が増加している可能性が高いため、歯磨きをすることで口内を清潔に保つことが重要です。
唾液の分泌が少なく、食べかすが口内に蓄積している可能性もありますので、細菌の増殖を防ぐためにしっかりと歯磨きを行いましょう。
朝食後の歯磨き
朝食後の歯磨きも重要です。
食べかすが歯に付着してそのままにしておくと、細菌の増殖や酸の影響による歯の脱灰を引き起こし、虫歯や歯周病の原因となります。
特に糖分を含む食事後は歯磨きをしておくことで、虫歯のリスクを減少させることができます。
歯磨きをする際の注意点
歯磨きをする際は、歯を清潔かつ丈夫に保つため、下記の点に注意しましょう。
- 強い圧力で歯を磨くと歯のエナメル質が傷つく可能性があるため、やさしく磨くよう心がけましょう。
- 歯磨き粉にはフッ素を含むものを選ぶと、歯の強化に役立ちます。フッ素は虫歯の予防に効果があります。
- 歯ブラシの毛先が広がってきたら、新しい歯ブラシに交換しましょう。
- 歯間ブラシやデンタルフロスを使用して、歯と歯の間の汚れもしっかりと取り除きましょう。
朝の口腔ケアが難しい場合は?
どうしても朝忙しくて口腔ケアに時間をかけられない場合には、以下の方法を試してみるとよいでしょう。
水分摂取
起床後すぐにコップ1杯の水を飲むことで、口内の細菌や食べかすを洗い流し、口臭の発生を抑えることができます。
唾液の分泌も促進され、口内環境が改善される可能性があります。
糖分を控える
ジュースのような甘い飲み物を避けるなど、糖分の摂取を控えることで口内の細菌の増殖を抑えることができます。
糖分は細菌のエネルギー源となり、細菌の増殖と、悪臭の元となる揮発性硫黄化合物(VSC)の生成を促進します。
歯磨きやうがい
念入りなケアは難しくても、歯磨きやうがいを行うことで、口内の清潔さを保つことができます。
起床後の口腔ケアはしっかり行いましょう
就寝中は唾液の分泌が減少し、口内の細菌の繁殖が活発化します。
起床時には、しっかりと歯磨きやうがいを行うこと、水を飲んで口内を潤すことなどが口臭の予防に役立ちます。
早起きをしてしっかりと朝食を食べることが理想ですが、時間が無い時や食欲が無い時は水や緑茶、ハーブティーなどを飲むだけでも口臭を多少抑えられます。
朝の早起き、朝食をきちんと食べること、そして適切な口腔ケアでいやな口臭を防いでいきましょう。
記事を読んでみて心当たりが多かった人もいたのではないでしょうか。口臭や歯周病は歯医者の定期的な受診で改善できるといわれています。
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