ストレスが虫歯の原因に！虫歯予防のためのストレス発散方法

ストレスが虫歯の原因になる理由

ストレスが虫歯の原因といわれる理由には次の3点が挙げられます。

唾液の分泌量が減る

唾液には、口の中の自浄作用や殺菌作用といった歯を守る働きがあります。また、食事などで口の中が酸性になった状態を中性に戻すように中和する作用もあります。

ストレスを受けると、体が興奮状態になり交感神経の働きが活発になることで、唾液の分泌量が減ってしまいます。
口の中が乾燥した状態になりやすくなり、自浄作用や殺菌作用の効果は減ってしまいます。唾液によって保たれていた口の中の環境が乱れることで、虫歯ができやすくなるのです。

血行障害が起こる

ストレスを受け続けることにより、自律神経のバランスが乱れることも虫歯の原因です。
ストレスにより交感神経が優位になると、血管が収縮し、歯肉への血行不良になりやすくなるため、歯や歯肉に栄養をあたえにくくなります。

血行不良になるとお口の中が乾燥しやすくなるので、虫歯菌が口の中に長くとどまった状態が続くため、虫歯が発生します。

歯ぎしり・食いしばりによる歯への負担が増える

ストレスが原因で、無意識に歯ぎしり・食いしばりをする方も多いのではないでしょうか。
歯ぎしり・食いしばりは歯をこすり合わせているだけのように思われますが、食事のとき以上の大きな力が歯にかかり、歯に亀裂が入ったり欠けたりすることもあります。

この亀裂から、虫歯菌が歯の内部に侵入し、虫歯へと進行することもあります。

虫歯予防はストレスコントロールが大事！

ストレスは虫歯の原因にもなりますが、逆にストレスをコントロールすることができれば、虫歯予防にもつながります。
以下でストレスをコントロールするには何をすべきか、おすすめの方法を紹介します。

趣味の時間を作る

趣味など好きなことに集中して取り組むと気分転換になります。夢中になれるものがあれば、活力がわいてきてストレスの発散に効果的です。
趣味や好きなことがない、あるいはわからないといった場合は、自分の好きなことを探してみることから始めてみましょう。
気分がリラックスすることにより自律神経のバランスが整い、虫歯のリスクが減らせます。

ながら歯磨きでリラックス効果あり

毎日の歯磨きには、リラックス効果がありストレスの解消にもなります。
歯磨きのブラッシングは、歯や歯茎への刺激で大脳が活性化され、集中力や頭のすっきり感が増加し、すがすがしい気分になるという効果が認められました。

歯磨きでリラックス効果を感じるには、3分以上の時間をかけて磨くことがポイントです。
時間をかけて歯磨きをした多くの人が、リラックス効果を感じています。
歯磨きに時間をかけるコツは、テレビを見ながらだったりお風呂に入りながらだったりなどの「ながら磨き」がおすすめです。

参考：J-STAGE「歯磨き行為の積極的休息への応用について」

運動で体を動かす

体を動かすこともストレスの発散に効果があります。
運動が苦手な方もいらっしゃると思いますが、心配はいりません。運動といっても、軽い有酸素運動で十分なのです。

体が温まり軽く汗をかく程度の運動でも効果はあるため、ヨガやストレッチなどがおすすめです。
ポイントは、疲れを翌日に残さない程度の運動を継続することです。
翌日に疲れが残ってしまうような運動は、逆効果になる恐れがあります。

その他ストレスによる虫歯を防ぐ方法

上記で紹介した方法以外に、ストレスを防ぐ方法を紹介します。

生活習慣を改める

不規則な生活習慣が原因でストレスが発生することも否めません。
食生活や睡眠時間が乱れると、免疫力が低下します。
バランスの良い食事と十分な睡眠時間を確保して、規則正しい生活を送り、ストレスを軽減しましょう。

マウスピースを活用する

歯ぎしり・食いしばりから歯を守るためのマウスピースがあります。
歯ぎしり・食いしばり用のマウスピースは、寝ている間の歯や歯茎にかかる負担を軽減すること、そして歯が削れるのではなくマウスピースが身代わりになることが目的です。
自分の歯並びに合わせたマウスピースは歯科医院で保険適用で作れますので、歯ぎしりで悩んでいる方は検討してみましょう。

定期健診を受ける

歯科医院での定期健診は、初期の虫歯の発見に有効な方法です。
初期の虫歯であれば、治療で痛い思いをすることが減りますし、治療のためにかかる日数も少なくて済みます。
基本は3ヶ月に一度、日々のケアが行き届いている方であれば6カ月に一度のペースで検診を受けると良いでしょう。

虫歯の原因であるストレスとは上手に付き合いましょう

虫歯の原因の一つにストレスが関係していることをお伝えしました。
ストレスと上手に付き合うことで、虫歯はある程度予防できます。
定期健診を受けつつ虫歯を予防することで、健康な歯を1本でも多く守りましょう。