虫歯はどんな味がする?奥歯を吸うと変な味がする原因
更新日:2023.02.02
奥歯から変な味がするというお悩みは、実は少なくありません。一度は感じたことがある方も多いのではないでしょうか?
変な味がするときは虫歯が隠れている場合があります。また、別のトラブルの可能性もゼロではありません。
今回は歯科衛生士のNYUiiiが口の中の変な味の原因について分かりやすくまとめました。不快な気持ちになって悩んでいるという方は参考にしましょう!
目次
食事中に奥歯から変な味がした
「ふと奥歯から変な味がした」という経験はありませんか?
歯科医院にお越しになる患者様のなかには、歯磨きを頑張っているにも関わらず奥歯から食べ物が腐ったような味がしたり、苦みを感じたりする方がいます。口臭にもつながるため、精神的なストレスを感じる方も多い印象です。
では、不快な味を感じたときの原因は一体何なのでしょうか。
虫歯が変な味の原因の可能性もある
変な味の原因の多くは「虫歯」です。歯に穴があくことで中に食べかすや歯垢、歯ぐきから出血がある場合は血液も入り込みます。
その結果、菌が増殖して変な味として現れるのです。歯ブラシの毛先が穴の中まで当たっていれば汚れをかきだせますが、虫歯の多くは歯と歯の間や噛み合わせの深い溝など、毛先があたりにくい場所にできます。
歯ブラシだけでは限界があることを覚えておきましょう。
変な味は虫歯が進行しているサインかも
虫歯が進行すればそれだけ穴が大きくなり、いずれ歯の神経が存在する歯髄(しずい)まで感染してしまいます。
感染した歯髄は機能しなくなり、時間と共に腐敗がすすみますが、それが変な味として現れることも珍しくありません。
歯髄が腐敗した状態を放置し続けると、歯根の先に膿が溜まり、さらに変な味が強まる可能性があります。
苦い味がしたり口の中のネバネバが強い場合は要注意
排膿(膿が表にでてくる現象)がみられると苦い味がしたり、口の中がやけにネバネバしたりします。
歯ぐきにプクッとしたできものがある場合は、歯根の先の膿の通り道になっている可能性が高いため、早めに歯科医院で診てもらいましょう。
磨き残しや歯周病も変な味の原因になる
変な味の原因は虫歯だけではありません。磨き残しや詰め物・被せ物に問題がある場合と、歯周病に罹患している場合も不快な味を感じることがあります。
磨き残しが発酵する
食べかすに細菌が集まると発酵がおこり、変な味がするようになります。これを防ぐにはフロスや歯間ブラシといった補助用具の使用がおすすめです。
歯ブラシでは取り除けない部位の汚れもしっかり落とせるため、1日に1回は使うようにしましょう。補助用具の正しい使い方については、歯科医院で分かりやすくお伝えしています。
被せ物や詰め物に隙間がある
詰め物や被せ物などの人工物を入れると、必ず天然歯との境目ができます。境目の隙間が大きければそれだけ食べかすや汚れが入り込みますが、歯ブラシはもちろん専用の機械を使用しても取り除くことはできません。
詰め物や被せ物に使用する素材によって隙間のできやすさは異なり、保険で製作する銀歯は硬く形成しにくい特徴があるため、適合性は低い傾向にあります。
歯周病
歯周病は、歯の周囲の組織が菌に感染する疾患です。主な症状として歯ぐきの腫れや出血が挙げられますが、進行すると歯と歯ぐきの隙間が広がり、汚れが入り込みやすくなります。
歯周病が中度〜重度になると歯ぐきから排膿がみられるようになり、さらに変な味が強まったり、口の中がネバつきやすくなったりするため、早めの治療を心がけましょう。
変な味や口臭を感じたら早めに検査を受けましょう
奥歯の変な味の正体は、虫歯や磨き残し、詰め物・被せ物のトラブル、歯周病などさまざまです。健康な状態でおこることではないため、気になる方はまずは一度歯科医院で調べてみましょう。原因を見つけ出して早めに治療をすることで、普段の食事が何倍も楽しくなるはずです。
快適な日常を送るためにも、異変を感じたら歯科医院への受診してみましょう。
記事を読んでみて心当たりが多かった人もいたのではないでしょうか。口臭や歯周病は歯医者の定期的な受診で改善できるといわれています。
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