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虫歯の前兆をチェック!初期虫歯治療の重要性と効果的なセルフケアとは

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虫歯の前兆をチェック!初期虫歯治療の重要性と効果的なセルフケアとは

虫歯の前兆をチェック!初期虫歯治療の重要性と効果的なセルフケアとは

更新日:2023.01.11

虫歯予防

虫歯というと穴があいて黒くなった状態をイメージするかもしれません。しかし、初期の虫歯は自覚症状がほとんどなく自分では気付きにくいことが多いです。虫歯は進行するほど治療の時間や費用がかかり、歯を失うリスクも増えることから、虫歯の前兆や初期虫歯に気付くことが重要です。初期段階でしっかりケアすることで最小限の治療に抑えることができます。

初期の虫歯はどの状態?痛みがないことも

初期虫歯とは痛みなどの自覚症状がほとんどなく、まだ虫歯が歯の表層部にとどまっている状態を言います。さらに以下の2つの段階に分けられます。

CO
虫歯の進行度が最も低く、自覚症状はありません。歯の表面のカルシウムが少し溶けた状態で、白濁や白斑などが見られる場合があります。これを脱灰と呼びます。脱灰は日々の食事によって起こり、それを修復しようと再石灰化が行われます。

この脱灰と再石灰化のバランスが崩れ、脱灰に傾いた状態がCOです。再石灰化を促すためにも歯科医院でフッ素塗布をしたり、フッ素配合の歯磨き粉を使うことが大切です。

C1
歯の表層部であるエナメル質まで虫歯が進行している状態です。歯の表面が少し黒くなったり、小さな穴があいている場合もありますが、痛みなどの自覚症状はほぼありません。場合によっては小さな虫歯を削ってつめ物などの治療が必要になるでしょう。

虫歯の前兆と見分け方。表れる初期症状の例

歯に違和感がある様子

初期虫歯では自覚症状がほとんどないため、「気付いた頃には意外と進んでいた」、「思っていたよりも虫歯があった」というケースが多くあります。そうならないためにも、以下で挙げる虫歯の前兆や初期症状を見落とさずに気付くことが大切です。

歯に黒っぽい点や線がある

歯の表面に黒い点や線が見られると虫歯が進行していると心配しがちですが、穴があいていない場合は脱灰を再石灰化によって抑えた状態、初期虫歯が固まって黒く見えているという可能性があります。

穴に気付かず実は進行していたということもあり得るので歯科医院でチェックしてもらうと良いでしょう。一度初期虫歯ができた場所ということから、また虫歯が進む可能性も十分に考えられるため継続して注意が必要です。

歯の表面が白く濁っている

鏡で自分の歯を観察してみると、もともとの歯に比べて白色が濃かったり褐色が見られることがあります。これは脱灰の状態で、しっかりケアすることで虫歯の進行を抑えることができます。
日頃から鏡で自分の歯を観察することはとても大切です。見た目の変化にいち早く気付き、初期虫歯を発見することができます。

舌に引っかかる、ざらつく

舌で歯を触ると何か引っかかる感覚がある、表面が滑らかに感じないなどの気付きがあればそれは初期虫歯の可能性があります。
初期虫歯により歯に穴があいていたり、段差ができているのかもしれません。

舌で歯の状態を確かめることは虫歯の前兆を見逃さないためにも重要です。また、歯垢(プラーク)や歯石によってざらつきを感じることもあるため、どちらにしても歯科医院で早めに診てもらうことをおすすめします。

他にも、歯と歯の間はフロスを使ってチェックできます。鏡では見えにくく、舌でも触れにくい場所なのでフロスを通して確認するのが最適です。フロスが引っかかる、使用後に糸がボロボロになるなどの変化が見られたら虫歯を疑ってみましょう。

このように、小さな異変を感じたらすぐに歯科医院を受診しましょう。常にアンテナを張り、歯の変化に敏感になることが大切です。

初期の虫歯は削らずに治療できることがある

虫歯の前兆や初期虫歯が見つかったとしても、進行状況によっては歯科医院で削らずに済むことがあります。以下のような、自宅でできるセルフケアを日頃から徹底すると良いでしょう。

フッ素配合の歯磨き粉を使う

脱灰した歯を修復しようと再石灰化するために欠かせないのがフッ素です。フッ素配合の歯磨き粉は薬局や歯科医院で購入できますが、高濃度のものを使うと効果的です。また、歯磨きの後にたくさんうがいをしてしまうとせっかくのフッ素が流れてしまうため、うがいはほどほどにして歯にフッ素を定着させるように心がけましょう。

フロスで歯と歯の間もきれいに

歯の表面をきれいに磨くには歯ブラシが最適ですが、歯と歯の間にはフロスが有効です。見えにくく、虫歯になりやすい場所でもあるので歯ブラシだけでなくフロスもあわせて使うことが大切です。

キシリトール配合のガムを噛む

歯の再石灰化には唾液に含まれるカルシウムやミネラルなどの成分が必要です。キシリトールは人工甘味料でできているため、その甘みが味覚を刺激することで唾液の分泌を促します。さらには人工甘味料は虫歯の原因となる酸を作り出さないので噛んでも虫歯を進行させる原因にはなりません。

セルフケアで自分の歯を守ることはとても大切ですが、虫歯の前兆や初期虫歯に気付いたらまずは歯科医院に相談しましょう。
まだ治療は必要ないだろうと思っていても実は治療が必要な場合もありますし、削らなくともフッ素塗布をするなど適切な処置を受けることができます。
また、セルフケアのやり方も正しくできているかどうか確認してもらうと良いでしょう。

早期発見・早期治療が健康な歯を守る秘訣

虫歯の前兆や初期症状にいち早く気付き、最小限の治療に抑えることで健康な歯を長く保つことができます。
そのためにできることは日頃から自分の歯をよく観察してフロスをするなど今すぐ始められることばかりです。初期段階で気付くことで歯を削らずに済む場合もあるので、なるべく早く歯科医院を受診することをおすすめします。
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