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歯磨きのベストタイミングは?朝と夜が虫歯予防にも効果的って本当?

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歯磨きのベストタイミングは?朝と夜が虫歯予防にも効果的って本当?

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歯磨きのベストタイミングは?朝と夜が虫歯予防にも効果的って本当?

更新日:2023.01.23

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多くの方が毎日こまめにしている歯磨きですが、タイミングがとても重要です。「どのタイミングが虫歯予防に効果的なの?」と思った方も多いのではないでしょうか。
結論から申し上げると、もっとも効果的なのは朝と夜です。今回はその理由と食後の歯磨きのタイミング、歯磨きできない場合の対処法について歯科衛生士のNYUiiiがわかりやすくご紹介します。
虫歯をできるだけ作りたくない方や、セルフケアの質を高めたい方は参考にしましょう。

歯磨きをするタイミングは朝と夜


歯磨きをするタイミングはすべての方が同じとは限らず、1日1回だけの方もいれば、1日5回以上磨く方までさまざまです。
磨く回数が少ないのは問題ですが、多すぎても歯や歯ぐきを摩耗させてしまう恐れがあるため、あまりおすすめはできません。虫歯や歯周病といったお口トラブルに効果的なタイミングは朝と夜であることを覚えておきましょう。その理由を以下でご説明します。

就寝中は虫歯菌が増えやすい

唾液には「抗菌作用」や、脱灰した歯を修復するための「再石灰化作用」、汚れを洗い流す「自浄作用」などの働きがあり、唾液の分泌量が多くなればそれだけ効果が期待できます。

就寝中は唾液の分泌量が起きているときよりも低下するため菌が増殖しやすく、口呼吸の場合はさらにその可能性が高まることから注意が必要です。
唾液の分泌量は加齢によっても少なくなり、特に高齢者の方は握力が低下して歯磨きがうまくできない方も多いため、虫歯のリスクは高い傾向にあります。

寝る前と起きてすぐのタイミングがおすすめ

寝る前に丁寧に歯磨きをして食べかすを落としておくことで、就寝中の虫歯のリスクを下げられます。しかし、細菌を完全にゼロにすることは難しいため、起きてすぐに再度歯磨きをして増えた細菌を洗い流すようにしましょう。

補助用具を使って汚れの除去率をあげよう
歯ブラシだけでは全体の60%程度しか汚れを落とせないとされており、歯の側面をきれいにするフロスと、歯と歯の間の根元をきれいにする歯間ブラシの使用をおすすめします。
補助用具の正しい使い方が分からない方は、お気軽に歯科医院へご相談ください。

食後すぐに歯磨きしてはいけないって本当?


歯磨きは寝る前と起きてすぐのタイミングがおすすめですが、それ以外にも食事後に磨くことで虫歯予防の効果が高まります

食事後すぐに磨くのがおすすめ

虫歯の原因である歯垢は、食べかすに含まれる糖分を餌にする菌が集まって作られます。食べかすの量が少なければ、そのぶん菌の増殖をおさえられ、虫歯のリスクが上がる心配がありません。
食べかすは歯の表面だけでなく、歯と歯の間や根元のすき間に詰まることが多いため、歯ブラシだけでなくフロスや歯間ブラシを使って念入りにお手入れをしましょう。

食後30分は歯磨きNGの意味

食後すぐに歯磨きをしないほうが良いのは、酸う蝕・酸蝕症がみられる方のみです。酸う蝕とは、清涼飲料水やかんきつ類、酒類、酢の物を好む方や、ビタミンCやアスピリンを服用した場合におこる歯のエナメル質が薄くなる現象を指します。

食後のお口の中は中性から酸性に傾きますが、もともと酸う蝕の場合だと歯の表面に傷がつきやすいため、すぐに磨くのではなく唾液の再石灰化作用での修復を優先した方がいいとされています。専門家の中でも意見が分かれる問題であることから、心配な方はかかりつけの歯科医院へご相談ください。

すぐに歯磨きができないときの口腔ケア


食後はすぐの歯磨きが虫歯予防に効果的だと分かっていても、お仕事や家事・育児におわれてすぐに歯磨きができないとお悩みの方も多いと思います。
そのような方におすすめの方法が、お口の中を乾燥させない工夫です。どうしても手が離せないときは以下の方法をお試しになって、寝る前と起床時のお手入れは丁寧に行うようにしましょう。

うがい・水やお茶を飲む

お口の中を潤すことで、菌の増殖をおさえて酸性から中性に戻るスピードを早めることができます。
ただし、水やお茶以外の糖分が入っている飲み物や、炭酸水(無糖を含む)は虫歯予防にはつながりませんのでご注意ください。

シュガーレスガムを噛む

ガムを噛むと唾液が大量に分泌されるため、自浄作用が期待できるだけでなく、酸性から中性に戻るスピードを早めることができます。こちらもうがいや水分をとる場合と同じように糖分が入っているガムでは予防効果にはつながりません。
シュガーレスガムまたは、細菌の働きを抑制して再石灰化を促進するキシリトールガムをご選択ください。

朝と夜の歯磨きは忘れずにおこないましょう

虫歯予防に効果的な歯磨きのタイミングは朝と夜です。
起床時に歯磨きをすることで、就寝中に増殖した菌が除去され、口臭予防にもつながります。就寝中は唾液の分泌量が起きているときよりも低下するため、寝る前に食べかすを残さないよう歯ブラシのみではなくフロスや歯間ブラシを使った丁寧なお手入れを心がけましょう。

食後の歯磨きは、酸う蝕と診断されていない場合はすぐおこなっても問題はありません。食べかすを取り除き、できるだけ早く酸性から中性の状態に戻すことが大切です。すぐに歯磨きができない方には、うがいや水分の補給、ガムを噛むなどの工夫をおすすめします。
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