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歯磨きの理想の時間は何分がいい?「3分」がおすすめでも磨きすぎには要注意

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歯磨きの理想の時間は何分がいい?「3分」がおすすめでも磨きすぎには要注意

歯磨きの理想の時間は何分がいい?「3分」がおすすめでも磨きすぎには要注意

更新日:2023.06.26

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人間にとって、毎日の歯磨きは1日のルーティンに欠かせません。しかし、歯磨きにかける時間や回数は人それぞれ大きく異なるのではないでしょうか?
また、忙しい現代人にとって歯磨きの時間を確保するのはひと苦労…どのような工夫が必要でしょうか。
この記事では歯科衛生士の西が、理想の歯磨きの時間について、磨きすぎるリスクもあわせて説明いたします。

歯を磨く時間は1〜3分の人が最も多い


厚生労働省により行われた調査、「平成28年歯科疾患実態調査」によると、毎日歯磨きを2回以上行う人の割合が77.0%でした。

厚生労働省は歯科疾患実態調査を昭和44年(1969年)から行っています。しかし、この年の調査で毎日歯磨きを2回以上行う人は16.9%でした。

歯磨きを2回以上行う人が増えていることについては、

  • ・歯科医院を定期検診で受診する人が増えたこと
  • ・テレビCMやSNSの普及によりお口の健康について考える人が増えたこと
  • ・矯正歯科やホワイトニングなど審美歯科の普及により人々の美意識が上がったこと

などが考えられます。

「なぜ歯磨きを2回以上行う人が多いのか」に関しては、朝食後・就寝前に歯磨きを行う方が多いのではないか、と予想されます。

学生さんやお仕事をされている方は、お昼休みが短く歯磨きをする時間がなかったり、歯ブラシを持ち歩いている方も少なかったりするのではないでしょうか。

しかし、昼食後の歯磨きは眠気覚ましにも効果的です。歯磨きをする時間がない方もお口をゆすぐ、お水を飲みお口の中を一度リセットすると良いでしょう。

また、民間会社の調査によると、歯磨き1回あたりの時間は1~3分という方が約半数と最も多い結果になりました。

このことについては、「歯磨きは3分間行う」「1分は短すぎるから3分くらい磨いた方がいいかな」というイメージを持っている方が多いのではないかと予想されます。

出典:厚生労働省「平成28年 歯科疾患実態調査結果の概要」

理想は毎食後に3分間の歯磨き

歯磨きの理想時間は3分間と推奨されています。これは、28本の歯(親知らずが生えている方は29~32本の歯)の汚れを綺麗に落すためにかかる時間が3分間といわれているためです。

しかし、3分間という時間にこだわりすぎる必要はなく、大切なのは磨き残しがないようにブラッシングすることです。

歯磨きを行う際は、鏡を見ながら行うようにしましょう。特に、利き手側の歯列は磨きにくいといわれているため、意識して磨きましょう。

歯ブラシだけで磨きにくい箇所は、デンタルフロスやタフトブラシ、歯間ブラシなども用いるようにすると、さらに磨き残しを防止することが可能です。

「歯磨きに3分間もかけられない」といった方は、お風呂に入りながら、テレビを見ながら、スマートフォンを触りながらといった‘’ながら磨き‘’でも構いません。

ながら磨きをする際は、歯ブラシの事故には気を付けましょう。特にお子さまに関してはながら磨きはおすすめできません。

お子さまはタイマーなどを使用して時間を計りながら歯磨きをするようにしましょう。

また、歯磨きを行うタイミングについては起床後と就寝前がおすすめです。

就寝中は唾液の分泌が減少するため、お口の中で細菌が増加します。そのため、歯磨きをしてお口の中を清潔にしてから就寝し、起床後の歯磨きでお口の中を綺麗にしてからお食事をとるようにしましょう。

「起床後、歯を磨く時間がない」という方にはお水で口をゆすぐ、洗口剤を利用することで代用することが可能です。

長すぎる歯磨きは歯茎を痛めることもある

歯磨きを長時間やりすぎて歯茎が傷ついている
歯磨き時間は、長すぎると歯茎を傷つけてしまうことがあり、歯肉退縮(歯茎が下がり、通常歯ぐきに覆われている歯が露出してしまうこと)の原因となってしまう場合があります。

歯肉退縮を起こしてしまうと、知覚過敏や露出した歯の部分が虫歯になりやすくなります。

特に、歯周病の方は歯磨き時間が長すぎると歯茎を傷つけてしまい、歯茎の状態悪化につながる場合が多いです。歯周病予防の歯磨き粉ややわらかめの歯磨き粉を併用し、歯磨きを行うことを推奨します。

また、歯磨き時間が長すぎることで、歯の表面のエナメル質が擦り減ってしまう場合があります。エナメル質が削れると、歯の表面が荒くなり着色や歯石が付きやすくなります。

上記のようなケースを避けるため、「ほどよい時間で歯茎を傷つけずに歯磨きをするコツ」としては、頭の部分が小さいやわらかい歯ブラシを使い、歯と歯茎の境に毛先が少し当たる程度に歯ブラシを動かすことです。

日常の歯磨きを少し工夫することで、歯や歯茎を傷めず健康な歯周組織を目指すことができます。

毎日の歯磨きで虫歯や歯周病を予防しましょう!

毎日の歯磨きは健康にかかせません。不適切な歯磨きは、虫歯や歯周病の発症を促進させることもあります。

ご自宅でのケアと、定期的な歯科医院でのクリーニングで美しく健康な口元を目指しましょう!
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