ドライマウスによる口臭はどんなニオイ?口が乾いたときに役立つ対策グッズ
更新日:2023.12.01
朝起きた時に口の中が渇いていたり、ねばつきが気になることはありませんか?
その口の渇きが日中や夕方まで続き、会話中に相手が距離をとることが増えたと感じることがあるかもしれません。
もしかするとドライマウスによる口臭の悪化が起きている可能性があります。
この記事では、ドライマウスの気になる方向けに、原因とおすすめの対策方法をご紹介します。
ドライマウスの原因は生活環境にあった
ドライマウスは、口の中の唾液が少なくなり乾燥する状態で「口腔乾燥症」ともいわれます。特に女性に多い症状といわれており、虫歯や歯周病につながることもあるため、注意が必要です。
現代社会では、気の合わない友人との人間関係や長時間労働など、負荷のかかる環境に悩み、気づかないうちに、多大なストレスを感じているといわれています。
忙しい毎日で食事の時間が限られることも多く、ついつい早食いになり、食事をゆっくり食べる習慣がない人も増えているのではないでしょうか。
こうした生活環境の悪化が、ドライマウスの主な原因と考えられています。
口臭を引き起こす舌苔
ドライマウスにより、口臭が臭う原因をもう少し詳しく見てみましょう。
唾液の分泌量が減少し、ドライマウスになると、口内が乾燥した状態が続きます。
その結果、口の中の雑菌が増えやすくなり、舌の表面に舌苔(ぜったい)と呼ばれる白っぽいものがたくさん付着します。
この舌苔には、嫌気性細菌という菌が潜んでいて、口中のタンパク質を分解する働きがあり、その過程で発生する「揮発性硫黄化合物(VSC)」という物質が口臭が臭う正体です。一般的には、硫黄ガスのような、腐った卵の臭いがすると言われています。
ここまで読むと「舌苔をなくしたい」と思う方もいるかもしれませんが、舌苔は健康な口腔の維持にも必要なため、対策を行う際には注意が必要です。
ドライマウスの進行で生じる臭いとリスク
ドライマウスは、他にどのような臭いやリスクを引き起こすのでしょうか?
ドライマウスの状態が続くと、口腔内の細菌を洗い流す能力が低下し、唾液中に含まれる免疫細胞が口の中にいきわたらないため、虫歯や歯周病、歯槽膿漏(しそうのうろう)などが生じるリスクが高まります。
口の中の細菌が増えると、硫化水素やメチルメルカプタンなどの揮発性硫黄化合物が多く発生するため、下記のような臭いが広がると言われています。
- 硫化水素: 卵が腐ったニオイ
- メチルメルカプタン: 生臭く魚や野菜が腐ったようなニオイ
- ジメルサルファイド: 生ゴミのようなニオイ
これらが口の中で混ざり合うことで、非常に強烈な口臭を引き起こすことがあります。
口臭は、家族など距離感の近い人であればそれとなく指摘されることがあるかもしれませんが、他人から直接指摘されることはほとんどないでしょう。
ただし強烈な口臭が発生すると、他人とのコミュニケーションにも悪影響が出る可能性があるため、今日から対策することをおすすめします。
ドライマウス対策には「ガムを嚙むこと」が有効?
ドライマウスを防ぐためには、生活習慣の見直しや適切なケア、必要な場合には治療を受けることが大切ですが、定期的にガムを噛むことも効果的です。
ガムを噛むことで唾液腺が刺激され、次第に唾液が増えてきます。
唾液には口内の細菌や食べかすを洗い流す働きがあるため、これによって口臭を軽減することができます。
ただし、ガムには糖分が含まれており、食べ過ぎると虫歯になる恐れがあります。また、キシリトールガムを過度に摂ると、お腹の調子を崩すことがありますので、過度な摂取は禁物です。
適量のガムであればドライマウス対策に有効ですので、試してみてはいかがでしょうか。
そのほかの自宅でできるドライマウス対策は、以下の記事で紹介しています。
日頃から適切なドライマウス対策を
ドライマウスは、過度なストレスや不規則な生活などによる唾液量不足が原因で生じます。
唾液量が不足することで、口内で細菌が繫殖して舌に舌苔がたまり、口臭が発生します。ドライマウスがさらに進行すると、虫歯や歯周病、歯槽膿漏のリスクも高まります。
口臭や口腔内のトラブルのもととなるドライマウスを防ぐためにも、適量のガムを噛むなど適切な対策をうっていきましょう。
記事を読んでみて心当たりが多かった人もいたのではないでしょうか。口臭や歯周病は歯医者の定期的な受診で改善できるといわれています。
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