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子供の口臭の原因は?女性や子どもにも口臭の悩みは存在する

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口臭対策

子供の口臭の原因は?女性や子どもにも口臭の悩みは存在する

子どもと女性の口臭

子供の口臭の原因は?女性や子どもにも口臭の悩みは存在する

更新日:2024.10.12

口臭対策

現代社会では、口臭を気にする人が増えています。昔と比べて清潔さへの意識が高まっているのかもしれません。仕事の場でもスマートさや身なりの清潔感が求められます。商談中に相手の口臭が気になって集中できなかった経験や、自分自身の口臭が気になり、相手が鼻を触る仕草が気になったことがあるかもしれません。大事な商談が口臭のせいでうまくいかなかったとすれば、本当にもったいないですね。
 
強い口臭があると周囲の人に不快感を与えてしまいます。それが原因で人間関係が悪くなることもありますので、自分の口臭には気を配りたいところです。口臭と言えば中高年の男性をイメージする人が多いかもしれませんが、口臭に悩む子どもや女性が増加しているそうです。

口臭の悩みは全世代共通の悩み

現代社会はストレスが多いといわれています。大人だけでなく、最近では子ども達もストレスを感じることが増えてきました。ネットの普及によるいじめの陰湿化、学級崩壊、両親の関係の悪化や虐待、忙しい習い事など、子ども達も様々な要因からストレスを受けているのが現状です。歯科医師の中川洋一氏の「ストレスによる唾液分泌抑制のメカニズム」によると、ストレスを感じると、体内で交感神経が優位になり、唾液の分泌が減少することがわかっています。
昔と比べて噛む機会が減少したため、唾液の分泌が低下していると考えられます。口の中の食べかすを洗い流し、酵素の働きによって細菌の増殖を抑えるのが唾液の役割です。また厚生労働省によると、唾液が不足すると口内の細菌が増え、虫歯や歯槽膿漏のリスクが増大することがわかっています。
実際に子どもが口臭を発していることは少なからずあります。子ども自身が自分の口臭に気づかない場合が多く、親がそれに気付くことが多いです。
出典:口臭への対応と口臭症治療(JSTAGE)「ストレスによる唾液分泌抑制のメカニズム」出典:厚生労働省 e-ヘルスネット「歯周炎/歯槽膿漏」

子どもの口臭の原因

子どもの口臭は日ごろの注意や心がけで治せるものがほとんどです。ここでは原因と対策を紹介します。

歯磨き不足

歯磨きが十分でないと、食べかすや雑菌が残り口臭の原因になります。特に子供は甘い飲食物を好む傾向があり、歯磨きをしなければ口臭のみならず虫歯になる可能性が高くなってしまうでしょう。今は、歯の正しい磨き方やきれいに磨くコツなどが動画で見られます。親子で動画を活用しながら正しい歯磨きの方法を身につけるといいでしょう。また、歯磨きの後に親が磨き残しや口腔内の点検も兼ねて仕上げ磨きをしてあげることで、しっかりと汚れを落とせます。

虫歯

虫歯があると、そこに雑菌が増えて口臭が発生することがあります。特に、歯ブラシの届きづらいところに虫歯は発生しやすいです。そのため、子供の口のサイズに合った小さめの歯ブラシを使用するといいでしょう。

口呼吸

口を閉じずに呼吸することで口の中が乾燥し、唾液の分泌量が減少することにより雑菌が増えて口臭が生じることがあります。それだけでなく、唾液の分泌の減少は、口臭の元となる舌苔を発生させることにつながります。
そのため子どもが頻繁に口を開けて呼吸をしていたら、子どもにそれとなく注意を促すことが大切です。普段から顎の運動を意識的に行ったり、食事の際にしっかりと噛むことが口臭改善につながります。

もし、子ども同士で口臭の話題が出ると本人にとっては辛い経験になるでしょう。口臭が強くなると、いじめの一因にもなることがあり、さらに口臭が悪化することでストレスが増幅されるという悪循環に陥ることもあります。このような悪循環を防ぐためにも、先ほど紹介した項目に保護者が気を配ってあげましょう。
出典:厚生労働省 e-ヘルスネット「子供のむし歯の特徴と有病状況」出典:日本歯科医師会「お口のなんでも相談『口臭』」

女性は特に口臭に要注意

最近では口臭で悩む女性が増えています。特に、デートの時に口臭を気にして会話できないと悲しいですよね。ここでは女性ならではの口臭の原因を紹介します。

腸内環境の悪化に伴う口臭

腸内環境が悪化すると、口臭が発生することがあります。特に極端なダイエットや十分な水分摂取が無い状態が続くと便秘が起こりやすくなります。
その結果、口臭として発生するのが腐敗臭のようなにおいです。これは、腸内に溜まった便から出る有害物質が血液の流れに乗って呼気として出てくるためです。
食事内容に注意を払うことで、腸内環境が整えられるようになり、口臭が軽減されることが期待できます。

ストレスが原因となって発生する口臭のメカニズムについて

ストレスによって自律神経のバランスを崩し、唾液が分泌されにくくなることでドライマウスになります。唾液の分泌量が減少すると、口臭の原因となる舌苔が発生しやすくなりす。

加齢による唾液減少が招く口臭を防ぐには?

年齢を重ねると、加齢臭と呼ばれる独特のニオイも生じることがあります。口の中では、年を取ると唾液の分泌量が減少するため、あらゆる場所に細菌が付着しやすくなるでしょう。これが口臭を引き起こす大きな要因となります。
口臭を防ぐためには、以下のような対策が効果的です。

歯と舌のケアをしっかり行う

歯磨きだけでなく、舌の汚れもきちんと取り除きましょう。

よく噛む

食べ物をよく噛むことで唾液の分泌を促進し、口内を清潔に保ちます。

こまめに水を飲む

適度に水を飲むことによって、口の中の乾燥を防ぎ、唾液の分泌も促しますので口臭予防に有効です。

これらの対策を実践することで、口臭が軽減することが期待できます。

口臭を気にするのは若者やビジネスマンだけではありません。唾液の分泌が減るご年配の方にとってもデリケートな問題なのではないでしょうか。以下の記事では口臭が気になる高齢者やその方の介護をしている方に向けて、口臭のケア方法と注意点について説明します。

まとめ

現代社会では、口臭に対する意識が高まり、清潔さが重要視されています。仕事でも身なりの清潔感が求められ、口臭が人間関係に影響を及ぼすこともあります。特に商談など重要な場面で口臭が気になることでうまくいかないこともあるようです。

子どもにおいては、歯磨き不足や虫歯、口呼吸、ストレスなどが原因で口臭が発生することがあります。子どもが口臭に悩む場合、親としては歯磨きのサポートや食事の見直し、口呼吸の改善などが有効です。

女性も口臭に悩むケースが増えており、便秘やホルモンバランスの変化によって口臭が引き起こされることがあります。生理周期や妊娠、更年期などのホルモン変動も口臭に影響を与える要因です。腸内環境の改善や食事内容に注意することで口臭改善が期待できるでしょう。

高齢者においては、加齢臭と呼ばれるニオイが発生しやすくなります。また、年齢と共に唾液の分泌量が減少していく傾向があるため、口臭に悩む人は少なくありません。歯と舌のケアやよく噛むことなどが口臭対策として有効です。

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