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舌苔はなぜ白い?風邪やストレスでさらに舌苔が白くなる理由

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口臭対策

舌苔はなぜ白い?風邪やストレスでさらに舌苔が白くなる理由

舌苔が白い

舌苔はなぜ白い?風邪やストレスでさらに舌苔が白くなる理由

更新日:2025.04.07

口臭対策

舌の表面に現れる白っぽい「舌苔(ぜったい)」は、口腔内だけでなく、体調や生活習慣の変化にも関係していることがあります。特に風邪をひいたり、ストレスや疲れが溜まったりすると、舌苔がいつもより白く、厚く見えることがあります。
この記事では、舌苔が白くなる理由と、体調不良時にどのように変化するのかを解説します。

舌苔とは

舌苔は、舌の表面に付着する薄い白色〜灰白色の膜のようなもので、主に口内の細菌、死んだ細胞、食べ物のカス、唾液などの分泌物から形成されます。健康な人にも自然に見られるもので、一定量であれば特に問題はありませんが、厚くなったり変色したりすると、口臭や口腔トラブルのサインである可能性もあります。
舌苔について詳しい解説を以下の記事でしています。

舌苔はなぜ白い?

舌苔が白く見える主な理由は、構成成分にあります。細菌の多くは顕微鏡で見ると白っぽく見え、さらに死んだ細胞や食べ物のカスも白〜薄い色をしているため、それらが舌の表面に集まることで白く見えるのです。
舌苔は日々の歯磨きや舌クリーナーで管理することができます。清潔な状態を保つことは、口臭の予防や口腔衛生の維持にもつながります。

また、舌苔の色は体調や口腔内の環境によって変わることもあります。例えば、舌苔が黄色い場合や舌の表面に亀裂があるような場合は、「水分不足」もしくは「熱がある状態」かもしれません。舌が黄色いからといって必ずしも病気を意味するわけではありませんが、気になる変化が続く場合は歯科医師や医師への相談が安心です。

出典:NHK「鏡の前で「あっかんべー」。舌で分かる体調不良」

風邪のときに舌苔が白くなる理由

風邪をひいたときには、舌苔がいつもより厚く、白っぽく見えることがあります。これは以下のような理由によると考えられています。
まず、風邪によって体の免疫力が一時的に低下し、口腔内の細菌バランスが崩れることで、細菌の繁殖が促進されます。その結果、舌苔が厚くなる傾向があります。

さらに、風邪を引いた際には発熱や食欲不振、脱水症状が起こることがあり、これによって唾液の分泌が減少して口腔内が乾燥しやすくなります。乾燥した状態では、舌の表面に細胞や細菌が残りやすく、結果として舌苔が目立ちやすくなるのです。
体温の上昇や鼻詰まりなどの症状により、呼吸が口呼吸に偏ることでも口腔乾燥が進み、舌苔が増える一因となります。

体が弱っているとき舌苔はどう変化する?

体調がすぐれないとき、舌苔の状態がいつもと異なると感じることはありませんか?
これは一時的な体の変化によるものですが、以下のような要因が関係しています。

舌苔の厚さと色の変化

免疫力が低下しているときには、口内の細菌バランスが乱れやすくなります。結果として、舌苔が通常より厚くなったり、色が黄色に変化することがあるでしょう。

口腔内の乾燥による変化

風邪や体調不良、発熱時には水分摂取量が減る、あるいは体内の水分が失われやすくなるでしょう。これにより唾液の分泌が減り、口内が乾燥することで舌苔が厚くなりやすくなります。

口臭の変化

舌苔が厚くなると、そこに含まれる細菌がたんぱく質を分解し、揮発性硫黄化合物(VSC)などのにおい成分を発生させやすくなります。これが口臭の一因となることがあり、特に体調不良時には自浄作用も低下するため、臭いが強くなることがあります。

舌苔の様子が変なら体調不良のサインかも

風邪やストレス、体調不良などによって舌苔が白く厚くなるのは、体内環境や口腔内バランスの一時的な変化によるものです。多くの場合は体調が回復すれば自然と元に戻りますが、長期間にわたって舌苔の状態が改善しない場合や、痛み、腫れ、出血を伴う場合は、歯科または医療機関に相談することをおすすめします。

体調がすぐれないときでも、日々の歯磨きや舌クリーニングを忘れずに行い、口腔内を清潔に保つことが大切です。舌苔の管理は、見た目の問題だけでなく、口臭予防や体調管理の一環としても役立つでしょう。
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