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口臭ははちみつで予防できる?はちみつで舌苔を除去する方法を解説

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口臭対策

口臭ははちみつで予防できる?はちみつで舌苔を除去する方法を解説

口臭ははちみつで予防できる?はちみつで舌苔を除去する方法を解説

更新日:2025.01.04

口臭対策

口腔内の健康を維持するためには、適切なケアが欠かせません。しかし、市販の製品に頼るばかりでは、肌に優しい自然な方法を求める方には物足りないかもしれません。そこで今回は、抗菌・抗炎症・抗酸化作用があり、口腔ケアにぴったりの天然素材「はちみつ」を使った舌苔解消法をご紹介します。この記事を読めば、あなたも自宅で手軽に始められる、自然で効果的な口腔ケア方法を身につけることができます。さあ、はちみつを活用して、口腔内の健康を守りましょう!

口臭の原因となる舌苔とは?その原因と解決策

舌苔はタンパク質で構成されており、舌の表面の白っぽいまたは黄色がかった膜状のものを指します。主な原因は、細菌の繁殖や食べ物の残り・死んだ細胞の蓄積などで、口臭や口内炎の原因となることがあります。
このような舌苔を解消するためには、適切な口腔ケアが欠かせません。

はちみつの驚くべき効果 – 口腔ケアの天然アイテム

はちみつは「抗菌・抗炎症・抗酸化作用」を持ち、口腔内の細菌の繁殖を抑制して舌苔を予防・改善する効果があります。また、はちみつに含まれる酵素にはタンパク質を分解する作用があるため、舌苔の除去に効果的です。
他にもビタミンによる口腔内の環境を整える効果や、便秘解消なども期待できます。はちみつの「グルコン酸」という成分が、ビフィズス菌を増やして腸内環境を整えてくれるからです。

はちみつが舌苔に良い成分的な理由

はちみつが舌苔に良い成分的な理由として、以下のような特徴が挙げられます。

はちみつの持つ消臭効果

はちみつにはタンパク質を分解する「プロテアーゼ」という酵素や酸類が含まれています。これらが口腔内の細菌によって生成される悪臭成分を分解し、口臭を軽減します。

はちみつの持つ抗炎症作用

はちみつには抗炎症作用を持つ「フラボノイド」や「ポリフェノール」が含まれています。これらの成分は、炎症を引き起こす物質の働きを抑制し、口腔内の炎症を緩和してくれるのです。
さらに「過酸化水素(オキシドール)」という殺菌成分を含み、口内炎の炎症を抑える効果もあるとされています。

はちみつの持つ抗酸化作用

はちみつには抗酸化作用を持つ「カテキン」などのポリフェノール類が豊富に含まれています。抗酸化作用により、口腔内の活性酸素を除去し、口腔内環境を整える効果があります。

はちみつの持つ抗菌作用

はちみつには「グルコースオキシターゼ」という酵素が含まれ、この酵素から抗菌作用のある「過酸化水素水」という物質が作られます。
ケガをした時に「過酸化水素」という成分の消毒液を用いることがあると思いますが、過酸化水素水はこの成分を水溶液にしたものです。
はちみつに抗菌作用があるというのも納得できるのではないでしょうか。

出典:畜産技術2018年4月号「ハチミツの持つ抗菌作用とその養蜂における応用」

はちみつの持つ口腔内の保湿作用

はちみつは吸湿性が高く、さらに保湿成分である「グリセリン」や「リン脂質」を含んでいるため、口腔内の乾燥を防いでくれます。
また、口腔内の細菌の増殖を抑えて舌苔を予防する役割を果たす「唾液」の分泌を促す効果もあります。

これらの理由から、はちみつは舌苔に対して効果的な成分を持っており、口腔ケアに適しているといえます。

舌苔を解消するためのはちみつの使用方法

ここでは、舌苔を解消するために手軽にできるハチミツの使用方法を2つご紹介します。どちらも簡単にできる方法ですので、ご興味のある方はぜひお試しください。

はちみつで舌磨き

  1. はちみつを小さじ1杯、口の中で舌全体に広げ、1分ほど放置します。
  2. 舌ブラシや歯ブラシを使って、舌の表面を優しくこすります。
  3. 水で口をすすぎ、舌苔を洗い流して終了です。

この方法は、1日1回、朝か夜のどちらかを選んで行うと効果的です。

はちみつ飴を舐めて舌ケア

いつでもどこでもできて、舌を傷つける心配もない安全な方法です。
はちみつ飴を舐めるだけで、舌のケアをすることができます。舐める時のポイントは、飴を舌の表面で転がすようにすること。うっかり飴を噛んでしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、噛まずに舐めるように気をつけましょう。

はちみつを選ぶときは「純粋はちみつ」を、また飴を選ぶときはできるだけ「はちみつ100%で作られている飴」を選択することが大切です。残念ながら水あめや砂糖などが多く入ったはちみつでは、せっかく実践してもあまり効果が期待できないからです。もしはちみつ100%でできた飴がないようであれば、できるだけはちみつが多く配合されているものを選んでください。

また、はちみつには「加熱したもの」と「非加熱のもの」があります。非加熱のはちみつには、酵素やビタミン・ミネラルなどが多く含まれていますが、加熱して40°以上になると酵素は死んでしまいます。
はちみつを取り入れるのであれば、非加熱のはちみつを選ぶことがベストです。

はちみつを活用した他の口腔ケア方法

はちみつを水に溶かし、うがい薬として使用することも可能です。はちみつの持つ抗菌作用により、口内炎や口臭の改善が期待できます。
また、市販の歯磨き粉にはちみつを加える方法も良いでしょう。歯石の形成を遅らせる効果や抗菌効果により、歯石や舌苔の予防にも役立ちます。

注意点も理解してはちみつを活用しよう

はちみつは、舌苔の解消に効果的な天然の口腔ケアアイテムです。ただし、アレルギーを起こすこともあります。また、天然のものだからといって1歳未満の乳児には絶対に与えないようにしてください。はちみつにはボツリヌス菌が含まれており、まだ腸内環境が整っていない1歳未満の乳児が摂取すると「乳児ボツリヌス症」を発症する恐れがあるからです。
乳幼児ボツリヌス症とは、ボツリヌス菌が出す毒素により、便秘や呼吸障害などを引き起こすものです。最悪の場合は命に関わることもあるため、十分に気をつけなければなりません。

このような点に注意しながら、日常の口腔ケアに正しくはちみつを取り入れ、舌苔や口臭の問題を解決して健康な口腔環境を保ちましょう。
記事を読んでみて心当たりが多かった人もいたのではないでしょうか。口臭や歯周病は歯医者の定期的な受診で改善できるといわれています。 姉妹サイトの「ハミテク歯科予約」では、お近くの歯医者を探すことができます。通いやすい歯医者を見つけて口内の健康を維持しましょう。
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