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牛乳がニンニクやニラの口臭対策に効果的?口臭を防げる飲むタイミング

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牛乳がニンニクやニラの口臭対策に効果的?口臭を防げる飲むタイミング

ニンニクやニラの口臭に牛乳が効果的であることを説明する画像

牛乳がニンニクやニラの口臭対策に効果的?口臭を防げる飲むタイミング

更新日:2023.03.27

口臭対策

ニンニクは餃子、焼肉、ラーメン、パスタなどの香りづけや味のアクセントに欠かせない食材です。また疲労回復のほか、脂質異常症や高血圧予防への効果も期待されています。
おいしくて健康にも良いニンニクは積極的に摂りたい食べ物ですが、気になるのが食べた後の口臭です。今回は管理栄養士の石松がニンニク臭を抑える効果的な方法を解説します。

ニンニクやニラを食べた後の口臭は何が原因?

ニンニク臭の原因物質である「アリシン」とはどのようなものでしょうか?まずは消臭すべきターゲットを知ることから始めましょう。

ニンニクの臭い成分「アリシン」とは?

アリシンはニンニク、ニラ、ネギ、タマネギなどに含まれている臭い成分です。
もともと細胞の中にはアリインという無臭の物質として存在しています。しかし、ニンニクを刻んだり潰したりして細胞が破壊されると、酵素が作用してアリシンとなり、特有の臭いを発生させるのです。
この仕組みによって、ニンニクは動物や虫などの外敵から自身を守っています。生ニンニクをかじった時の強烈な臭いと刺激はアリシンによるもので、このアリシンこそが口臭をもたらす原因なのです。

ニンニクによる口臭は何時間ぐらい続くの?

ニンニクを食べた量にもよりますが、食後3時間ぐらいは口の中から強い臭いを発します。細菌が口腔内の食べかすを分解することで、臭いを発生させるからです。

また食後3時間を超えると、口臭のもとが口の中から体内へと移動していきます。臭い成分が腸管から吸収されて血中に取り込まれると、呼気から強い臭いを出すようになるのです。この臭い成分が体内から完全に消えるまでには、個人の代謝能力にもよりますが、約48時間もかかるといわれています。

牛乳が効果的?ニンニクの口臭を抑える方法

ここまで解説してきた通り、食後3時間ぐらいまではニンニク臭を歯磨きなどでも抑えることができます。
しかし、臭い物質が体内に入ってしまった後の口臭は、口腔ケアでは対策できなくなるのです。体内に入った後のニンニク臭を抑えるには、牛乳が効果的だといわれています。理由は以下の通りです。

ニンニクの臭い消し効果のある牛乳

牛乳が口臭をなくすことを説明する画像
牛乳によるニンニクの臭い消しは、タンパク質と結合しやすいアリインの性質を利用しています。牛乳に多く含まれているタンパク質は、臭い物質であるアリシンの生成を防いで、口臭予防効果を発揮するのです。

またアリシンは非常に反応しやすい性質を持っているため、一旦アリシンができると、次々と臭い成分を作り出してしまいます。代表的な臭い成分がジスルフィドです。

福岡県農業総合試験場の研究では、豆乳や牛乳はジスルフィドに対して強い消臭効果を発揮することが報告されています。豆乳や牛乳中のタンパク質にはジスルフィドと結合して無臭化させる作用があるのです。そのため、ニンニク料理を食べる前後で豆乳や牛乳をコップ1杯程度(100〜200ml)飲むことがニンニク臭を抑制できると考えられています。

出典:農林水産省「豆乳と牛乳のジスルフィドに対する消臭効果(短報)」

また、乳脂肪分にもジスルフィドと結合して無臭化させ、ニンニク臭を抑える働きがあるのです。

牛乳は飲むタイミングで口臭予防効果が変わる

牛乳は食後ではなく食前に飲むことで、ニンニク臭の根本原因であるアリシンの生成を防ぎ、高い口臭予防効果を発揮できます。
牛乳を飲むのが食後になってしまうと、ニンニクが消化されてしまうために効果が落ちてしまうのです。ニンニクを食べた後は、いかに早い段階で臭いを抑え込めるかが、翌日まで臭いを残すかどうかを左右します。

牛乳が口臭の原因になることもある

牛乳はニンニク臭を抑える一方で、舌に付着して口臭の原因になることもあるのです。牛乳中のタンパク質は口内細菌によって分解されると、悪臭のもとである硫黄化合物や窒素化合物を発生させます。
特に唾液が出にくくなっているドライマウスでは、自浄作用が働かないため舌に汚れが溜まりやすく、細菌も繁殖しやすくなっているのです。

牛乳を口臭の原因にしないためには、食後の歯磨き、舌磨き、うがいなどによって口腔内の汚れをしっかり取り除きましょう。合わせて、こまめな水分補給で唾液量を増やし、口腔内に潤いを保つことも大切です。

口と体からのニンニク臭をダブルでカット!

今回はニンニク臭の原因や抑えるための効果的な方法を解説してきました。ニンニク料理を食べるときは、食前にあらかじめ牛乳や豆乳を飲むことで体内から生じるニンニク臭を軽減できます。
また食後のすばやい歯磨きは、口腔内の汚れを取り除いて口臭を抑えてくれるでしょう。この2段階の口臭対策が、口腔内のニンニク臭も、体内から発生するニンニク臭も抑えてくれるはずです。プレゼンやデート前など口臭を残したくない時は、ぜひ試してみましょう!

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