デンタルフロスは使い方を間違えると逆効果になる?NGな使い方を解説!
更新日:2025.12.03
デンタルフロスは歯と歯の間の汚れを取り除く便利なアイテムですが、使い方を間違えると歯茎を傷つけてしまうことがあります。一方で、正しく使えば虫歯や歯周病の予防に効果的なアイテムとなるでしょう。
本記事では、デンタルフロスが逆効果になってしまう例やNGな使い方、正しく使うポイントをわかりやすく解説します。
目次
デンタルフロスが逆効果になってしまう例
デンタルフロスは正しく使えば歯の健康を守ってくれますが、間違った使い方をすると逆効果になることがあります。
合わないフロスを使うと歯間が広がる
デンタルフロスは、合わないサイズの商品を使ったり、間違った使い方をしたりすると歯と歯の間が広がってしまうこともあり注意が必要です。
例えば、歯の間が狭い部分に無理にフロスを押し込んだことで、歯と歯の間が広がってしまうケースが挙げられます。圧迫感が強い場合は使用を避け、自分にあったサイズのデンタルフロスを選びましょう。
フロスを強く押し込むと歯茎が下がる
デンタルフロスでよくいわれる症状に「歯茎が下がる」というものがあります。
これはフロスに慣れていない方がやりがちな行動です。歯の間にデンタルフロスを強い力で押し込むと、歯茎に強い圧が加わります。これを毎日繰り返すことで、気が付けば歯茎が下がってしまうのです。
歯茎が下がると見た目が悪くなるだけでなく、知覚過敏によって冷たいものがしみるなど悪影響を引き起こすこともあります。また、露出した歯の根元部分は保護されていないため、虫歯リスクまで上がってしまいます。
デンタルフロスを使用する際のNG行動
デンタルフロスを安全に使うために、初心者の方がやりがちなNG行動と対処法を知っておきましょう。
力を入れすぎない
デンタルフロス初心者の方が一番やりがちなNG行動は、力を入れすぎることです。
力加減がわからないと、歯の側面だけではなく歯茎に当たるケースも多くなります。フロスで歯茎を強くこすることで、歯茎が下がる原因となったり、出血を引き起こしたりすることもあります。
デンタルフロスを歯と歯の間に入れる時は垂直に押し込むのではなく、ノコギリのようにゆっくりとスライドさせるようにするのがポイントです。
歯間が狭いところに無理やり入れない
歯間にフロスが入らない時は、強い力で押し込むのではなく、他の対処法を試してみましょう。
細いフロスか、ワックス加工がされているフロスは隙間への入りやすさに配慮されているため、初心者の方におすすめです。
細い糸のフロスに替えて動かしてもどうしても入らない場合は、歯科医院を受診して汚れを除去してもらいましょう。
デンタルフロスを使うときのポイントと注意点
デンタルフロスを効果的に、そして安全に使うためのポイントをご紹介します。
デンタルフロスの正しい使い方
デンタルフロスには糸巻タイプとホルダータイプの2種類がありますが、初心者の方には手軽に使えるホルダータイプがおすすめです。
ホルダータイプには前歯に向いているF型と奥歯に向いているY型があるので、両方使ってみて使いやすい方を選びましょう。
正しいやり方ができているか不安な方は、一度歯科医師や歯科衛生士に指導を受けるのがおすすめです。
フロスはきれいな状態を保つ
デンタルフロスをはじめ、口腔ケアアイテムは常に清潔な状態を保つことが大事です。
使い捨てタイプのフロスは、使いまわすことは避けましょう。洗って再利用される方もいるようですが、雑菌が繁殖したフロスを歯間に通すことは衛生的ではないためおすすめしません。
1日1回はフロスを使う
デンタルフロスの使用頻度は1日1回が目安です。
毎日フロスを使うタイミングを決めておくと、習慣として定着しやすくなります。
フロスを使うタイミングは特に就寝前がおすすめです。寝ている間は唾液の分泌が減り、虫歯リスクが高くなります。そのため、就寝前にフロスを使いしっかり汚れを除去することで、虫歯菌の繁殖を防ぐ効果が期待できます。
まとめ
デンタルフロスは使い方を間違えると、歯茎が下がったり歯間が広がったりと逆効果になることがあります。
特に注意したいのは、力を入れすぎることと歯の間が狭いところに無理やり入れようとすることです。
1日1回、特に就寝前に使用し、使い捨てタイプは毎回新しいものを使うようにしましょう。デンタルフロスは正しく使えば、虫歯や歯周病の予防を手助けしてくれるアイテムです。ぜひ日々のケアに取り入れてみてください。


