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マスク越しに口臭は分かる?マスク着用時にできる口臭対策を徹底解説

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口臭対策

マスク越しに口臭は分かる?マスク着用時にできる口臭対策を徹底解説

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マスク越しに口臭は分かる?マスク着用時にできる口臭対策を徹底解説

更新日:2024.09.18

口臭対策

マスクをしていると、口の中のニオイが気になることがあります。コロナ禍でマスクを着けるようになって、自分の口臭が気になるようになった人もいるでしょう。
この記事では、マスク着用時の口臭の原因について詳しく解説します。また、その対策方法についても紹介していきます。マスク越しの口臭が気になる方は、ぜひご一読ください。

マスク自体に口臭の原因があることも

口臭の原因は必ずしも口の中ではなく、新品のマスク自体に臭いがついていることがあります。マスクの素材自体のニオイに加え、マスクに使用される特殊フィルターや薬品などのニオイが「クサくて無理」と感じる人もいるでしょう。
石油を原材料としたポリウレタンで作られたマスクなどは、原材料の持つ独特なニオイが残っていることもあります。
一部のマスクは酢酸で殺菌されており、消毒液のようなニオイがすることもあるようです。

マスクを着用することで口臭が強くなることがある

実は、マスクを着用すること自体も口臭の原因となることがあります。
普段は鼻で呼吸することが多い人でも、マスクを着用すると息を吸い込みにくくなり、無意識に口で呼吸することが多くなります。

マスクを着けることで口呼吸が増え、抗菌作用のある唾液の分泌が少なくなると、口の中が乾燥してしまいます。そして口の中が乾燥して悪臭を引き起こす雑菌が増殖し、口臭が強くなります。
また、マスクを着けること自体がストレスとなって、口内の乾燥を引き起こし、口臭を招くこともあるでしょう。
そのため、マスクを着用している間は特にしっかりとした口腔ケアが必要なのです。

マスク内の嫌なニオイの原因

マスクに付着したニオイの原因は唾液であることが多いです。
唾液は本来無味無臭の液体なのですが、唾液の分泌量が減って口内が乾燥してしまうと、嫌気性菌という雑菌が口内で繁殖します。その結果、雑菌が口臭を発するようになります。
マスクを着けたまま長時間会話や咳・くしゃみをした際に雑菌がマスクに付着してしまいます。高温多湿のマスク内に付着した雑菌が繁殖することによって、マスクのニオイの原因となっているケースが多いです。

また、マスク内のニオイは外に漏れることがあります。口から発せられるニオイは一旦マスクの内側に閉じ込められますが、隙間から漏れて外に出てしまうでしょう。
そのため、もし強いニオイがしたら、周りにニオイが漏れている可能性があります。マスクを着けているからといって、周囲の人は口臭に気が付かないわけではないため注意が必要です。

マスク着用時の口臭対策

ここからは、長時間マスクを着用しなければならない場合のニオイ対策について紹介します。

マスク内の湿度管理

マスク内が湿度の高い状態になると、雑菌やニオイの原因物質が増殖しやすくなります。
通気性の良い素材のマスクを選ぶか、長時間の使用後にマスクを取り外して通気を確保することが大切です。

小休憩を取る

長時間マスクを着用する場合、定期的に休憩を取り、マスクを一時的に外して口や鼻を通気させるとよいでしょう。長時間マスクをしていると、疲労感やマスクを着けていることによるストレスがたまりやすくなります。

こうしたストレスは唾液分泌や口内の自浄活動を低下させ口臭を溜まりやすくさせます。そのため、ストレスを貯めないためにマスクを定期的に外すということも口臭対策に必要となるのです。マスクを外すと短時間でも十分にリフレッシュでき、ストレスが軽減されます。

出典:口臭への対応と口臭症治療(JSTAGE)

口腔ケアの強化

長時間のマスク着用は口臭の原因になることがあるので、口腔内のケアがより重要となります。具体的には、舌の清掃やデンタルフロスを日ごろから使用するのが良いでしょう。これは、口臭対策はもちろん口腔ケアにもなります。日々の口腔ケアを欠かさずに行うことで、口内の雑菌を抑えることができ、マスク内のニオイが気にならなくなることがあります。
以下の記事では、適切な舌の清掃の仕方を紹介しています。

飲料水の摂取

こまめに水を飲むことで、口内の乾燥を防ぎ、口臭の発生を軽減できます。口内が乾燥すると唾液の分泌量が減少して口臭が発生します。少しでも口の乾燥を感じたら水分補給をしましょう。

出典:お口のなんでも相談「口臭」(日本歯科医師会)

マスクの清潔保持

先述の通り、マスク自体にもニオイが付着しやすいです。
こまめにマスクを洗濯するか、使い捨てのマスクを利用することで清潔さを保ちましょう。

マスク着用時こそ口臭対策を

マスクを着用すると口の中のニオイが気になることがありますが、マスクを着けることにより口呼吸が増え、唾液が減少するためです。
唾液が減少すると口内が乾燥し、悪臭を引き起こす雑菌が増殖して口臭がきつくなり、マスクの内側に閉じ込められたニオイも、隙間から漏れて外に出ることがあります。
長時間のマスク着用が口臭を招くこともあるため、マスクの清潔さを保つことや適切な水分摂取、口腔ケアの強化などの口臭対策を行いましょう。

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