コーヒーを飲むと口臭が悪化するのはなぜ?原因と対策をわかりやすく解説
更新日:2025.02.01
朝のコーヒーや仕事の合間のコーヒーブレイク、食後の一杯など、コーヒーは多くの人にとって日常生活に欠かせない飲み物です。しかし、コーヒーを飲んだ後に口臭が気になった経験はありませんか?
実はコーヒーには口臭を引き起こしやすい要素いくつも含まれています。本記事では、コーヒーを飲むとなぜ口臭が強くなるのか、その原因と具体的な対策方法をわかりやすく解説します。
目次
コーヒーの口臭はどんなにおい?
コーヒーを飲んだ後の口臭は、独特の酸っぱいにおいがすることが多いです。
これはコーヒーが酸性の飲み物であることが関係しています。コーヒーの酸味成分が口の中を酸性に傾けることで、酸っぱいような独特のにおいが発生してしまうのです。
また、コーヒーの口臭は自分では気づきにくいという特徴があります。コーヒーの香りに慣れてしまっているため、自分の口臭として認識しづらいのです。周りの人は気になっているのに、本人は全く気づいていないというケースも少なくありません。
特に空腹時にコーヒーを飲むときは注意が必要です。空腹時は唾液の分泌が少なくなっているため、口臭が強くなりやすくなります。
コーヒーを飲むと口臭が悪化する理由
コーヒーを飲んだ後に口臭が強くなるのは、いくつかの理由が重なっているからです。ここではコーヒーが口臭を引き起こす主な原因を解説します。
コーヒーの利尿作用が口臭を引き起こす
コーヒーが口臭を引き起こす最も大きな原因は、口の中の乾燥です。
コーヒーに含まれるカフェインには利尿作用があります。体内の水分を体の外に排出する働きがあるため、唾液の分泌量が低下しやすくなります。
唾液が減ることでお口の中が乾燥し、細菌が増殖しやすい環境になってしまい、口臭につながってしまうのです。
コーヒー特有の香りが混ざってにおいが強くなる
コーヒーの香りは魅力的ですが、飲んだ後に口の中に残ると口臭の原因になります。
コーヒーに含まれるポリフェノールは、舌の表面に付着しやすい性質があります。これらの成分が舌に残ったまま時間が経つと、口の中のたんぱく質と結合して強いにおいを発生させるでしょう。
また、コーヒーの微粒子が舌に蓄積すると、細菌が増殖してにおいがより強くなることがあります。
ミルク・砂糖を入れるとさらに悪化しやすい
ブラックコーヒーよりもミルクや砂糖を入れたコーヒーの方が口臭を引き起こしやすいことをご存じでしょうか。
ミルクや生クリームに含まれるたんぱく質は口の中で細菌によって分解されやすく、時間が経つと腐敗して悪臭を発生させます。また、砂糖は細菌のエサになり、細菌の増殖を促すことで口臭を悪化させます。
コーヒーが原因の口臭を防ぐ方法
実はちょっとした工夫で口臭を軽減することができます。ここでは、外出先でも簡単にできる効果的な口臭予防法をご紹介します。
コーヒーを飲んだ後に水を飲む
最も手軽で効果的な対策が、コーヒーを飲んだ後に水を飲むことです。
水を飲むことで口の中の乾燥を防ぎ、コーヒーの成分や微粒子を洗い流すことができます。カフェインの利尿作用で失われる水分を補給することもでき、唾液の分泌量低下を防ぐ効果も期待できます。
舌ブラシで舌苔をケアする
舌に残ったコーヒーの微粒子や舌苔を取り除くことで、口臭を効果的に予防できます。
舌ブラシや舌用クリーナーを使って、舌に付着したポリフェノールや細菌を除去しましょう。1日1回、朝の歯磨き時に行うのがおすすめです。ただし、強くこすりすぎると舌を傷つけてしまうため、軽い力で優しくケアすることが大切です。
ガムを噛んで唾液を増やす
コーヒーを飲んだ後にガムを噛むことも、口臭対策として有効です。
ガムを噛むことで唾液の分泌が促され、口の中の潤いを保つことができます。特にキシリトール入りのガムは、細菌の増殖を抑える効果も期待できるため最適です。外出先で歯磨きができないときでも、ガムを噛むだけで口臭をある程度抑えることができるでしょう。
まとめ
コーヒーが口臭を引き起こす主な原因は口の中の乾燥や細菌の増加、舌苔の増加にあります。
コーヒーに含まれるカフェインの利尿作用により唾液の分泌量が減少し、口の中が乾燥することで細菌が増殖しやすい環境になります。
しかし、適切な対策を取ることで、コーヒーを楽しみながら口臭を予防することは十分可能です。コーヒーを飲んだ後に水を飲む、舌ブラシで舌苔をケアする、唾液量を増やすためにガムを噛むといった簡単な習慣を取り入れるだけで、口臭を大幅に軽減できます。
口臭が続く場合や気になる症状がある場合は、歯科医院での検診やクリーニングを受けることもおすすめです。定期的なメンテナンスを通して、口の中の環境を整えることが口臭対策には大切です。


